「注」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、そそぐ/つぐ/水などを加える/流し込むなどの意味をもつ漢字。8画の画数をもち、水部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「注」
字体
読み 音読み チュウ
《外》チュ
《外》シュ
訓読み そそ()
《外》()
《外》()
部首 水部
画数 総画数 8画
部首内画数 水部5画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検8級
日本語能力検定 JLPT N4

書き方・読み方

書き方

注_書き方
注の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、チュウチュシュ注ぐつぐ注ぐそそぐ注すさすの6種の読み方が存在する。

意味

  1. そそぐ。つぐ。などをえる。む。「注水・注射・注入・水注・奔注」
  2. つにめる。「注意・注視・注目・傾注」
  3. きつける。す。あつらえる。類義語:「注記・注釈・注進・勘注・脚注・校注・後注・自注・頭注・評注・補注・問注・訳注・暦注」
  4. 製造や配達などをむ。「注文(ちゅうもん)・受注・発注」

熟語

四字熟語

「注」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

「注」が入る四字熟語
弾丸雨注だんがんうちゅう

注染【ちゅうせん】

染色法の一種。
布に型紙を当てて染め残す箇所に防染糊(ボウセンノリ)を塗りった後、柄(ガラ)を合せて布を十数枚重ね、ヤカン(薬缶)を使って上から染液を滲み込ませ、下からはコンプレッサーで吸引して染めるもの。
一番上の布の柄の周囲に糊を厚く盛り上げて土手(ドテ)を作り、染液の異なるヤカンから注(ソソ)ぐことで、多色やグラデーションを描くことも多い。

筋注【きんちゅう】

[医]筋肉内注射の略。
きんにくちゅうしゃ(筋肉注射)
静注(ジョウチュウ):静脈内注射。

注進【ちゅうしん】

事件を注(シル)して上に申し進めること。
(転じて)事件を急いで目上の人に報告すること。

水注【すいちゅう】

文房具の一つ。硯(スズリ)にさす水を入れておく容器。
「水滴(スイテキ)」、「水注(ツ)ぎ」とも呼ぶ。

暦注【れきちゅう】

[暦]暦本で、日付や天象・七曜・干支・朔望・潮汐・二十四節気など暦の本体の下に、二段に分けて記入されている注記事項。
中段には十二直(ジュウニチョク)、下段には日の吉凶に関する二十八宿・九星・六輝・雑節などの諸事項が書かれる。
十二直:じゅうにちょく(十二直)帰忌日:きこにち(帰忌日、帰己日)往亡日:おうもうにち(往亡日)坎日:かんにち(坎日)天福日:てんぷくにち(天福日)大明日:だいみょうにち(大明日)母倉日:ぼそうにち(母倉日)三合:さんごう(三合)血忌日:ちいみぴ(血忌み日、血忌日)天赦日:てんしゃにち(天赦日)

文字コード

「注」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「注」の文字コード一覧
Unicode 1 U+6CE8
JISX0213 1-35-77
戸籍統一文字番号 2 195520
住基ネット統一文字 J+6CE8

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「注」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 4894
新大字典4 講談社 8339
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 5927
大漢和辞典6 7 大修館書店
大漢語林8 大修館書店 5887

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第3学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「注」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「注」についての総括
  1. 注の画数 :8画
  2. 注の部首 : 水
  3. 注の読み方:チュウ・チュ・シュ・つぐ・そそぐ・さす
  4. 注の意味 :そそぐ/つぐ/水などを加える/流し込む
以上で「注」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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