簡とは、木や竹の札/紙以前に用いた書写材料/書物/手紙/文書などの意味をもつ漢字。18画の画数をもち、竹部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校6年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 簡 | |
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読み | 音読み | カン 《外》ケン |
訓読み | 《外》えら(ぶ) 《外》ふだ |
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部首 | 竹部 | |
画数 | 総画数 | 18画 |
部首内画数 | 竹部12画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検5級 | |
日本語能力検定 | JLPT N2 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『簡』の字には少なくとも、簡・ 簡・ 簡・ 簡ぶの4種の読み方が存在する。
意味
- 木や竹の札。紙以前に用いた書写材料。書物。手紙。文書。「簡策・手簡・書簡・木簡・錯簡・断簡・竹簡」
- 手軽な。大まかな。約やか。慎ましい。「簡易・簡潔・簡素・簡単・簡便・簡略・簡約」
- 選ぶ。良し悪しを選り分ける。類義語:揀「簡択・簡閲・簡抜・簡練・倹簡」
熟語
四字熟語
「簡」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。
簡単明瞭 | 直截簡明 |
簡裁【かんさい】
[法]かんいさいばんしょ(簡易裁判所)
。
竹簡【ちっかん】
[中国語]zhujian
[歴]ちくかん(竹簡)。
竹簡【ちくかん】
[中国語]zhujian
古代中国で紙を使用する以前から普及するまで、文字を書くのに使用した竹の札(汗青)。また、書き記したもの。
紙が使用され始めても、竹の豊富な楚の国などはなお使用されていた。
木簡【もくかん】
[中国語]mujian
[歴]古代、中国や日本で文字を墨書した木片。「もっかん(木簡)」とも呼ぶ。とうす(刀子)、ちくかん(竹簡)。
簡天儀【かんてんぎ】
[中国語]jiantianyi
[天]天文観測のため、渾天儀(huntianyi)(コンテンギ)を簡略にした天球儀。こんてんぎ(渾天儀)。。
文字コード
「簡」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+7C21 |
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JISX0213 | 1-20-42 |
戸籍統一文字番号 2 | 296410 |
住基ネット統一文字 | J+7C21 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 7129 |
新大字典4 | 講談社 | 11847 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 8655 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 26520’ |
大漢語林8 | 大修館書店 | 8389 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1968年(昭和43年)
学年別漢字配当表(昭和43年)に掲載
小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表(備考欄)」に記載される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「簡」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「簡」についての総括
- 簡の画数 :18画
- 簡の部首 : 竹
- 簡の読み方:ケン・カン・ふだ・えらぶ
- 簡の意味 :木や竹の札/紙以前に用いた書写材料/書物/手紙/文書
以上で「簡」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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