異体字「釋」については「釋(漢字)」をご覧ください。
釈とは、とく/語や文の意味をとくなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、釆部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 釈 | |
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読み | 音読み | シャク 《外》セキ 《外》エキ 《外》ヤク |
訓読み | 《外》お(く) 《外》と(かす) 《外》と(く) 《外》ゆる(す) |
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部首 | 釆部 | |
画数 | 総画数 | 11画 |
部首内画数 | 釆部4画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検4級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
字体 | 釋 |
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画数 | 20画 |
Unicode | U+91CB |
JISX0213 | 1-78-57 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『釈』の字には少なくとも、釈・ 釈・ 釈・ 釈・ 釈す・ 釈く・ 釈かす・ 釈くの8種の読み方が存在する。
意味
- とく。語や文の意味をとく。「釈義・訓釈・解釈・注釈・評釈」
- 事情を述べる。言いわけをする。「釈明・釈言」
- 理解する。疑問がとける。疑いが晴れる。「釈然・氷釈」
- 溶かす。薄める。「希釈・稀釈(きしゃく)」
- 放つ。解き放つ。許す。類義語:赦「釈放・保釈」
- 捨てる。脱ぎ捨てる。「釈衣・釈甲」
- 置く。放置する。さしおく。「釈奠(せきてん)」
- 釈迦(しゃか)のこと。仏教の開祖。転じて仏、仏教、仏門を表す語。「釈教・釈子・釈氏・釈尊・釈門」
- 釈【しゃく】
-
- [仏]僧侶が宗教的に釈迦の一族であるとして用いる姓。
- 東晋の道安(ドウアン)が、出家者はみな釈尊の弟子であるから「釈氏」を姓とすべきだと提唱し「釈道安」と名乗ったことから。
- [仏]浄土真宗で、死者の法名(ホウミョウ)の上に付ける語。
- 浄土真宗では受戒を行わないので「戒名」を用いず、「法名」と呼ぶ。
熟語
四字熟語
「釈」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。
遠慮会釈 | 凍解氷釈 | 廃仏毀釈 |
釈【しゃく】
[仏]僧侶が宗教的に釈迦の一族であるとして用いる姓。
東晋の道安(ドウアン)が、出家者はみな釈尊の弟子であるから「釈氏」を姓とすべきだと提唱し「釈道安」と名乗ったことから。
[仏]浄土真宗で、死者の法名(ホウミョウ)の上に付ける語。
釈迦【しゃか】
[梵]sakya(能力のあるもの)
釈迦族の略。しゃく(釈)。
釈迦牟尼(シャカムニ)([英語]Sakyamuni)の略。
釈場【しゃくば】
こうしゃくば(講釈場)
。
帝釈【たいしゃく】
[仏]バラモン教の主神インドラ(Indra)のことで、仏法の守護神に取り入れられた六天身の一神。ろくてんしん(六天身)、たいしゃくてん(帝釈天)。
。
講釈場【こうしゃくば】
講談(講釈)を専門とする寄席(ヨセ)。
「釈場」とも呼ぶ。
講談は明治になってからの言葉で、江戸時代は講釈と呼んでいた。
文字コード
「釈」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+91C8 |
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JISX0213 | 1-28-65 |
戸籍統一文字番号 2 | 455290 |
住基ネット統一文字 | J+91C8 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 10478 |
新大字典4 | 講談社 | 17646 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 13163 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 40120’ |
大漢語林8 | 大修館書店 | 11879 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「釈」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 釈の画数 :11画
- 釈の部首 : 釆
- 釈の読み方:ヤク・セキ・シャク・エキ・ゆるす・とく・とかす・おく
- 釈の意味 :とく/語や文の意味をとく
ウサタロー