握とは、手のひらと指でしっかりと包み込む/自分のものにして手離さないさまなどの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、手部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 握 | |
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読み | 音読み | アク オ 《外》オク 《外》オウ |
訓読み | にぎ(る) | |
部首 | 手部 | |
画数 | 総画数 | 12画 |
部首内画数 | 手部9画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検4級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『握』の字には少なくとも、握・ 握・ 握・ 握・ 握るの5種の読み方が存在する。
意味
- 手のひらと指でしっかりと包み込む。自分のものにして手離さないさま。「握手・握力・把握・掌握・一握」
- にぎり。長さ・太さ・量を測る単位。にぎりこぶしの幅・容積が基準。「ふた握り」
- 握りずしの略称。握り飯の略名。「握り一つ・お握り」
- 器物において握って持つ部分。弓で、矢を射る時に握る部分。
- 手中におさめる。自分のものにする。
熟語
四字熟語
「握」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
握髪吐哺 |
握斧【あくふ】
[歴]旧石器時代前期の代表的な打製石器。
手で直接握るか柄を着けるかして、物を敲(タタ)いたり割ったりする多目的の道具。
三角形・洋ナシ(洋梨)形・卵形などがある。
握手【あくしゅ】
挨拶(アイサツ)として、片手または両手で互いに相手の手を握り合うこと。
握り合った手を軽く振る([英語]shake)こともある。
親愛を表す行為であるが、初対面やそれほど親しくない人に対して行われる。
にぎり/握り【にぎり】
道具んどの、手で握る部分。
取っ手やハンドル。
[食]握り鮨(ズシ)の略称。
握り鋏【にぎりばさみ】
手の中で握って用いる、U字形になったハサミ。
微妙な力加減が可能で細かな細工に適する。
「糸切り鋏」、「和鋏(ワバサミ)」、「舌切り鋏」とも呼ぶ。
一握の砂【いちあくのすな】
[文]石川啄木(タクボク)(1886~1912)の最初の歌集。
従来の短歌形式にとらわれず、短歌を初めて三行書きにするなど画期的な面が高く評価され、歌人としての啄木の地位を確立した。1910年(明治43年)刊行。
文字コード
「握」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+63E1 |
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JISX0213 | 1-16-14 |
戸籍統一文字番号 2 | 138880 |
住基ネット統一文字 | J+63E1 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 3437 |
新大字典4 | 講談社 | 5711 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 4163 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 12366 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 4069 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「握」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 握の画数 :12画
- 握の部首 : 手
- 握の読み方:オク・オウ・オ・アク・にぎる
- 握の意味 :手のひらと指でしっかりと包み込む/自分のものにして手離さないさま
ウサタロー