「顧」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、かえりみる/振り返る/見まわすなどの意味をもつ漢字。21画の画数をもち、頁部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校卒業レベルの漢字とされる。

漢字「顧」
字体
読み 音読み
訓読み かえり(みる)
部首 頁部
画数 総画数 21画
部首内画数 頁部12画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検3級
日本語能力検定 JLPT N1

書き方・読み方

書き方

顧_書き方
顧の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、顧みるかえりみるの2種の読み方が存在する。

意味

  1. かえりみる。る。まわす。「一顧・後顧・四顧・指顧」
  2. らす。にかける。う。おもう。「顧命・顧問・顧慮・回顧・後顧・三顧」
  3. 贔屓する。をかける。「顧客・愛顧・恩顧」

熟語

四字熟語

「顧」の漢字を語中にもつ四字熟語4種を表にまとめる。

「顧」が入る四字熟語
脚下照顧きゃっかしょうこ 三顧之礼さんこのれい 草廬三顧そうろさんこ
伯楽一顧はくらくのいっこ

三顧【さんこ】

[中国語]sangu

[諺]さんこのれい(三顧の礼)

枉顧【おうこ】

[中国語]wanggu

おうが(枉駕)

三顧の礼【さんこのれい】

[諺]中国の三国時代、蜀漢(ShuHan)(ショクカン)の劉備(LiuBei)(リュウ・ビ)が民間にいた諸葛孔明(ZhugeKongming)(ショカツ・コウメイ)(亮)の賢を聞き、彼の家を三度(ミタビ)訪問して礼儀を尽くし、軍師に招いた故事。
単に「三顧」とも、「三顧茅廬([中国語]sangumaolu)(サンコボウロ)」、「草廬(ソウロ)三顧」とも呼ぶ。しょかつこうめい(諸葛孔明)。

草廬三顧【そうろさんこ】

[諺]さんこのれい(三顧の礼)

三顧茅廬【さんこぼうろ】

[中国語]sangumaolu

[諺]さんこのれい(三顧の礼)

文字コード

「顧」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「顧」の文字コード一覧
Unicode 1 U+9867
JISX0213 1-24-60
戸籍統一文字番号 2 494780
住基ネット統一文字 J+9867

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「顧」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 11286
新大字典4 講談社 19067
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 14199
大漢和辞典6 7 大修館書店 43689’
大漢語林8 大修館書店 12886

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

まとめ

「顧」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「顧」についての総括
  1. 顧の画数 :21画
  2. 顧の部首 : 頁
  3. 顧の読み方:コ・かえりみる
  4. 顧の意味 :かえりみる/振り返る/見まわす
以上で「顧」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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