「権」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

権とは、いきおい／支配する力／勢力などの意味をもつ漢字。15画の画数をもち、木部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校6年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『権』の字には少なくとも、権ゴン・ 権ケン・ 権るはかる・ 権かり・ 権おもり・ 権いいきおいの6種の読み方が存在する。

意味

1. いきおい。支配する力。勢力。「権威・権限・権力・強権・執権・実権・政権・覇権」
2. おもり。はかり。物の量や重さをはかる。秤にかける分銅。「権衡・権量・権度」
3. はかる。謀略。目論み。謀。「権道・権謀・権略」
4. 権利。法の下に有する資格。「権限・権法・棄権・債権・親権・人権・特権・利権」
5. 臨時の。仮の。間に合わせ。「権現(ごんげん)・権者(ごんざ)・権化(ごんげ)・権殿・権妻・権官」
6. ゴン。そえ。正に対する副。「権大納言・権中納言」

熟語

四字熟語

「権」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

権【ごん】

[国]令の制で、定員外に正官に準じて任じた官。
最上の次の地位。
「仮(カリ)」または「副(フク)」の意味。

権【けん】

秤(ハカリ)の重り。
はかりごと。
権謀
支配する力。

権化【ごんげ】

[仏]仏や菩薩(ボサツ)が全ての生き物を救う(衆生済度<シュジョウサイド>)ため、権(カリ)に姿を変えて、この世に現れること。またその姿。
「権現(ゴンゲン)」、「化現(ケゲン)」とも呼ぶ。

覇権【はけん】

武力や権謀で他者を征服して勝ち得た権力。
「サプレマシー([英語]supremacy)」とも呼ぶ。
軍事覇権、経済覇権、金融覇権、覇権争い
(転じて)競技などで優勝して得た栄誉や資格。

権現【ごんげん】

ごんげ(権化)
[国]神仏習合の本地垂迹説(ホンジスイジャクセツ)で、仏が日本の神の姿を借りて現れること。またその化身の神。
仏・菩薩(ボサツ)に擬して用いる神の尊号。

文字コード

「権」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「権」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。