「肝」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、きも/肝臓/五臓の一つ/広義では内臓などの意味をもつ漢字。7画の画数をもち、肉部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校卒業レベルの漢字とされる。

漢字「肝」
字体
読み 音読み カン
訓読み きも
部首 肉部
画数 総画数 7画
部首内画数 肉部3画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検3級
日本語能力検定 JLPT N1

書き方・読み方

書き方

肝_書き方
肝の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、カンきもの2種の読み方が存在する。

意味

  1. きも。肝臓。五臓のつ。広義では内臓。「肝臓・肝炎・肝油」
  2. こころ。真心。精神の宿。「肝胆・肝銘・心肝・肺肝」
  3. かなめ。となる部分。重要な。「肝心・肝腎・肝要」

肝の用法:五臓六腑

五臓六腑【ごぞうろっぷ】とは、人間の内臓の総称。東洋医学を基に分類した人体の働きや機能。六腑の三焦を除外して「五腑」とする場合もある。五行に通ずる。

五臓六腑の種類
五行 五臓 六腑

(肝臓)

(胆嚢)

(君火)

(心臓)
小腸

(脾臓)
大腸

(腎臓)
膀胱

(相火)
《心包》 三焦

熟語

四字熟語

「肝」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

「肝」が入る四字熟語
肝胆相照かんたんあいてらす

肝兪【かんゆ】

[医]つぼ(壺)の一つ。
背中の第九胸椎の下から左右へ2~3センチメートルのところにある。
押すと発汗を促(ウナガ)す。

肝油【かんゆ】

[英語]cod-liveroil

[薬]タラ(鱈)やサメ(鮫)などの魚類やクジラ(鯨)の新鮮な肝臓から抽出した、黄色で透明な油。特異の臭気がある。
主成分は不飽和度の高い脂肪で、ビタミンAやDを多量に含み、夜盲症・くる病(佝僂病)の治療薬や発育期などの栄養補給に用いる。

脂肝【しかん】

[病]しぼうかん(脂肪肝)

肝属【きもつき】

[Romaji]Kimotsuki

きもつきぐん(肝属郡)
きもつきちょう(肝属町)

肝属郡【きもつきぐん】

[Romaji]KimotsukiGun

鹿児島県南東部、大隅半島(オオスミハントウ)南部にある郡。
串良町(クシラチョウ)・東串良町(ヒガシクシラチョウ)・吾平町(アイラチョウ)・錦江町(キンコウチョウ)・南大隅町(ミナミオオスミチョウ)・肝付町(キモツキチョウ)の町。2005年(平成17年)3月22日大根占町(オオネジメチョウ)と田代町(タシロチョウ)が合併して錦江町を発足。

文字コード

「肝」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「肝」の文字コード一覧
Unicode 1 U+809D
JISX0213 1-20-46
戸籍統一文字番号 2 326690
住基ネット統一文字 J+809D

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「肝」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 7831
新大字典4 講談社 13035
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 9500
大漢和辞典6 7 大修館書店 29273
大漢語林8 大修館書店 4643

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

まとめ

「肝」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「肝」についての総括
  1. 肝の画数 :7画
  2. 肝の部首 : 肉
  3. 肝の読み方:カン・きも
  4. 肝の意味 :きも/肝臓/五臓の一つ/広義では内臓
以上で「肝」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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