「退」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

退とは、衰える／廃れる／勢いを失うなどの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、辵部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『退』の字には少なくとも、退トン・ 退タイ・ 退くひく・ 退けるのける・ 退くのく・ 退るすさる・ 退けるしりぞける・ 退くしりぞく・ 退るしさるの9種の読み方が存在する。

意味

1. 衰える。廃れる。勢いを失う。「退化・退屈・退行・減退・衰退」
2. しりぞく。のく。後ずさる。引き下がる。場を離れる。対義語：進「退却・退場・退陣・退避・後退・辞退・寸退・撤退・敗退・避退」
3. しりぞける。遠ざける。追い払う。「退治・撃退」
4. 辞める。譲る。身をひく。去る。対義語：入「退位・退院・退園・退会・退学・退官・退行・退社・退席・引退・早退・脱退・勇退」

熟語

四字熟語

「退」の漢字を語中にもつ四字熟語5種を表にまとめる。

退部【たいぶ】

[教]学校・職場などで、部員として部活動をしている団体から脱退すること。
⇔にゅうぶ(入部)
退部届
。

後退り【あとしざり】

あとずさり。
[動]カニムシ(蟹虫)の別称。
[虫]アリジゴクの別称。

後退り【あとじさり】

あとずさり。
[動]カニムシ(蟹虫)の別称。
[虫]アリジゴクの別称。

退紅／褪紅【たいこう】

[色]淡い紅色。
「あらぞめ(荒染、褪紅)」、「薄紅(ウスクレナイ)」とも呼ぶ。
Ｃ=13,Ｍ=58,Ｙ=36,Ｂ=0。

退化【たいか】

進歩・進化していたものが、また以前の状態・段階に立ちかえること。
「退行」とも呼ぶ。
[生](degeneration)系統発生の過程で、複雑に進化した形態や機能をもつ形質・器官などが単純で縮小したものに変化すること。

文字コード

「退」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「退」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。