「遣」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

遣とは、つかわす／送る／差し向けるなどの意味をもつ漢字。13画の画数をもち、辵部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『遣』の字には少なくとも、遣ケン・ 遣るやる・ 遣わすつかわす・ 遣うつかうの4種の読み方が存在する。

意味

1. つかわす。送る。差し向ける。「遣外・差遣・先遣・派遣・分遣・遣隋使・遣唐使」
2. つかう。使用する。使う。「仮名遣(かなづかい)・小遣(こづかい)」
3. 追い払う。憂さ晴らし。「遣懐・遣悶・消遣・銷遣」
4. (漢文)使役助字の一つ。しむ。せしむ。

遣の用法：助字(漢文)

助字(漢文)【じょじ】とは、漢文の品詞の一つ。文法の構成を助ける付属語。日本語の助詞・助動詞に通ずる。助辞。

熟語

遣り手婆【やりてばば】

妓楼で、遊女部屋を取り仕切る女性。
遊女の教育・監督・客との応対など、万事を取り締まりかつ切り回す。多くは古手の遊女がなった。

発遣／撥遣【はっけん】

[仏]密教で、修法のため本尊などに迎えていた仏・菩薩を、修法の終りにその本来の場所へ遷(ウツ)し返すこと。
「ほっけん(発遣、撥遣)」とも呼ぶ。
[仏]浄土門で、釈迦が西方浄土(来世)への往生(オウジョウ)を勧め、現世から浄土へ向う往生者を励ますこと。

やり手／遣り手【やりて】

遣り手婆の略。
やりてばば(遣り手婆)
。

やる／遣る／行る【やる】

[他動](遠くへ)人を行かせる。
[他動] [他動]同等以下の相手に物品・恩恵などを与える。
認めてやる、ペットにエサ(餌)をやる、植木に水をやる
[他動]相手に不利益や危害を与える。

遣らい【やらい】

追い払うこと・払い除くこと。追い払うもの。
動詞「遣らふ」の名詞形。

文字コード

「遣」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「遣」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。