「幣」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

異体字「幤」については「幤(漢字)」をご覧ください。

とは、ぬさ/みてぐら/神に捧げる麻/絹/紙の織物や供え物などの意味をもつ漢字。15画の画数をもち、巾部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校在学中レベルの漢字とされる。

漢字「幣」
字体
読み 音読み ヘイ
訓読み 《外》ぜに
《外》ぬさ
《外》みてぐら
部首 巾部
画数 総画数 15画
部首内画数 巾部12画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検準2級
日本語能力検定 JLPT N1
異体字「幤」
字体
画数 15画
Unicode U+5E64
JISX0213 1-54-82

書き方・読み方

書き方

幣_書き方
幣の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ヘイみてぐらぬさぜにの4種の読み方が存在する。

意味

  1. ぬさ。みてぐら。げるの織物や。「幣束・幣場・幣帛(へいはく)・官幣・御幣・奉幣」
  2. 通貨。。「幣制・貨幣・紙幣・造幣」
  3. き出物。。「幣物(へいもつ)」
幣【へい】
  • ぬさ(幣)
  • [漢]宝(タカラ)・財宝。
  • 上幣:珠玉。
  • 中幣:黄金。
  • 下幣:絹布。
  • 貢物(ミツギモノ)。贈り物。ぬさ(幣)
  • [古]通貨の役割をした布。
  • (転じて)通貨。
  • 貨幣(カヘイ)・紙幣(シヘイ)・造幣(ゾウヘイ)
  • 幣【ぬさ】
  • 神前に供える幣帛(ヘイハク)の一種。上古は麻・木綿(ユウ)などを用い、後には織った布や紙を代用した。
    「へい(幣)」、「ごへい(御幣)」とも呼ぶ。ゆう(木綿)。
  • 贈り物。特に、旅立ちのときの贈り物。
    「へい(幣)」とも呼ぶ。
  • 幣の用法:三貨制度

    三貨制度【さんかせいど】とは、江戸時代における三種の通貨()が流通した貨幣制度。金貨には小判・一分伴、銀貨には丁銀/小玉銀、銭貨には寛永通宝などが用いられた。

    三貨の種類
    ・金貨
    名称
    (りょう)

    (ぶ)

    (しゅ)
    単位 4分 4朱 1朱
    ・銀貨
    名称
    (かん)

    (もんめ)

    (ふん)
    単位 1000匁 10分 1分
    ・銭貨
    名称 貫文
    (かんもん)

    (もん)
    単位 1000文 1文

    熟語

    幣【へい】

    ぬさ(幣)
    [漢]宝(タカラ)・財宝。
    上幣:珠玉。
    中幣:黄金。

    幣【ぬさ】

    神前に供える幣帛(ヘイハク)の一種。上古は麻・木綿(ユウ)などを用い、後には織った布や紙を代用した。
    「へい(幣)」、「ごへい(御幣)」とも呼ぶ。

    紙幣【しへい】

    [英語]note(ノート)、[米語]bill(ビル)

    「交鈔(コウショウ)」とも呼ぶ。こうか(硬貨)。1950年(昭和25年)1月7日千円札(聖徳太子)、発行。

    礼幣【れいへい】

    朝廷から毎年の決まりとして幣(ヌサ)を神に奉納すること。また、その幣。

    貝幣【ばいへい】

    [中国語]beibi

    [歴]ほうばい(倣貝)

    文字コード

    「幣」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「幣」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+5E63
    JISX0213 1-42-30
    戸籍統一文字番号 2 102930
    住基ネット統一文字 J+5E63

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「幣」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 2462
    新大字典4 講談社 4271
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 3068
    大漢和辞典6 7 大修館書店
    大漢語林8 大修館書店 2993

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

    まとめ

    「幣」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「幣」についての総括
    1. 幣の画数 :15画
    2. 幣の部首 : 巾
    3. 幣の読み方:ヘイ・みてぐら・ぬさ・ぜに
    4. 幣の意味 :ぬさ/みてぐら/神に捧げる麻/絹/紙の織物や供え物
    以上で「幣」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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