楚とは、すわえ/細く伸び出た小枝/刑罰に用いるむち/しもと/むち/いばらなどの意味をもつ漢字。13画の画数をもち、木部に分類される。日本では人名用漢字に定められており、大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 楚 | |
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読み | 音読み | ソ ショ |
訓読み | いばら しもと すわえ むち |
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部首 | 木部 | |
画数 | 総画数 | 13画 |
部首内画数 | 木部9画 | |
国語施策 | 人名用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検準1級 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『楚』の字には少なくとも、楚・ 楚・ 楚・ 楚・ 楚・ 楚の6種の読み方が存在する。
意味
すわえ/細く伸び出た小枝/刑罰に用いるむち/しもと/むち/いばら
- 楚【そ】
-
[中国語]Chu
- [歴]古代中国、戦国時代の国(?~BC.223)。戦国七雄の一国。
現在の湖北省(HubeiSheng)(コホクショウ)・湖南省(HunanSheng)(コナンショウ)の大部分。
「荊州(Jingzhou)(ケイシュウ)」とも呼ぶ。- [歴]中国隋朝(SuiChao)末期の国(617~622)。
- [歴]中国、五代十国の一国(907~951)。
- [歴]中国、北宋(BeiSong)滅亡の後の1127(大治2)<天会5>、金(Jin)が宋の旧領に建てた王朝。
皇帝は北宋の宰相張邦昌(ZhangBangchang)。
一ヶ月余で滅亡。 - [歴]古代中国、戦国時代の国(?~BC.223)。戦国七雄の一国。
楚の用法:五代十国時代(中国王朝)
五代十国時代(中国王朝)【ごだいじっこくじだい】とは、中国の時代の一つ。「唐」が滅亡してから「宋」が統一王朝を築くまでの時代。
五代十国時代 (907年 – 960年) | |||||
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五代 | 十国 | 燕(桀燕) | 岐 | ||
後梁 後唐(前晋) 後晋 後漢 後周 |
蜀(前蜀) 蜀(後蜀) 呉(楊呉) 大唐(南唐) 南平(荊南) 呉越 閩 楚(馬楚/南楚) 漢(南漢) 漢(北漢) |
楚の用法:春秋時代(中国王朝)
春秋時代(中国王朝)【しゅんじゅうじだい】とは、中国の時代区分の一つ。紀元前771年に周(西周)が滅亡して都を洛邑へ移す年から、紀元前403年に晋が三国に分裂する年までの時代をさす。春秋時代は戦国時代とあわせて春秋戦国時代とも呼ばれる。
春秋時代 (紀元前771年 – 紀元前403年) | 周(東周) | ||||
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春秋十二列国 | |||||
春秋五覇 | 魯 衛 鄭 曹 蔡 燕 陳 |
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秦 楚 斉(姜斉/呂斉) 晋 宋 |
楚の用法:戦国時代・秦王朝(中国王朝)
戦国時代・秦王朝(中国王朝)【せんごくじだい – しんおうちょう】とは、中国の時代区分の一つ。戦国時代は、紀元前403年に晋が韓・魏・趙の三国に分裂する年から紀元前221年の秦の始皇帝による中華統一までの時代をさす。戦国時代は春秋時代とあわせて春秋戦国時代とも呼ばれる。
戦国時代 (紀元前403年 – 紀元前221年) | |||||
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戦国七雄 | |||||
秦 | 楚 斉(田斉) 燕 趙 魏 韓 |
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秦朝・秦王朝 (紀元前221年 – 紀元前206年) | |||||
秦 |
熟語
四字熟語
「楚」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
楚夢雨雲 |
楚【そ】
[中国語]Chu
[歴]古代中国、戦国時代の国(?~BC.223)。戦国七雄の一国。現在の湖北省(HubeiSheng)(コホクショウ)・湖南省(HunanSheng)(コナンショウ)の大部分。
楚辺【そべ】
沖縄県中頭郡(ナカガミグン)読谷村(ヨミタンソン)の地名。
通信アンテナの形から「象のオリ(ElephantCage)」という俗称のアメリカ軍楚辺通信所があった。1996年(平成8年)3月通信所の知花昌一(村会議員)所有分が使用期限切れとなり、新たな賃貸契約を拒否。
巴楚県【はそけん】
[中国語]BachuXian、[ウイグル語]MaralbeshiNahiyisi、[英語]BachuCounty
中国西北部、新疆(シンキョウ)ウイグル自治区(XinjiangWeiwu’erZizhiqu)南西部のカシ地区(喀什地区
タリム盆地の北西に位置する、標高約1,300メートルの高原。
耶律楚材【やりつそざい】
[中国語]YeluChucai/YelyuChucai
[人]モンゴル帝国初期の政治家(1190~1244)。。
そそ/楚楚/楚々【そそ】
[中国語]chuchu
さっぱりしたさま。すっきりしたさま。あっさりしたさま。
文字コード
「楚」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+695A |
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JISX0213 | 1-33-31 |
戸籍統一文字番号 2 | 170960 |
住基ネット統一文字 | J+695A |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 4349 |
新大字典4 | 講談社 | 7223 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 5256 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 15141 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 5296 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「楚」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 楚の画数 :13画
- 楚の部首 : 木
- 楚の読み方:ソ・ショ・むち・すわえ・しもと・いばら
- 楚の意味 :すわえ/細く伸び出た小枝/刑罰に用いるむち/しもと/むち/いばら
ウサタロー