陳とは、のべる/申し述べる/言葉で告げるなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、阜部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校卒業レベルの漢字とされる。
字体 | 陳 | |
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読み | 音読み | チン 《外》ジン |
訓読み | 《外》つら(ねる) 《外》の(べる) 《外》ひ(ねる) 《外》ふる(い) |
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部首 | 阜部 | |
画数 | 総画数 | 11画 |
部首内画数 | 阜部8画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検3級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『陳』の字には少なくとも、陳・ 陳・ 陳い・ 陳ねる・ 陳べる・ 陳ねるの6種の読み方が存在する。
意味
- 陳【ひね】
-
- 古くなった穀物・野菜・茶など。
- ひね茶(陳茶):こちゃ(古茶)
- 前年に収穫した穀物。
陳の用法:南北朝時代(中国王朝)
南北朝時代(中国王朝)【なんぼくちょうじだい】とは、中国の時代区分の一つ。439年に北魏が華北を統一してから、隋が中国を再び統一する589年までを指す。南北朝時代は三国時代・五胡十六国時代とあわせて魏晋南北朝時代とも呼ばれる。
南北朝時代 (439年 – 589年) | |||||
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北朝 | 南朝 | ||||
魏(北魏/元魏/後魏) 魏(東魏) 魏(西魏) 周(北周) 斉(北斉/高斉) |
宋(劉宋) 斉(南斉/蕭斉) 陳 梁 |
陳の用法:春秋時代(中国王朝)
春秋時代(中国王朝)【しゅんじゅうじだい】とは、中国の時代区分の一つ。紀元前771年に周(西周)が滅亡して都を洛邑へ移す年から、紀元前403年に晋が三国に分裂する年までの時代をさす。春秋時代は戦国時代とあわせて春秋戦国時代とも呼ばれる。
春秋時代 (紀元前771年 – 紀元前403年) | 周(東周) | ||||
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春秋十二列国 | |||||
春秋五覇 | 魯 衛 鄭 曹 蔡 燕 陳 |
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秦 楚 斉(姜斉/呂斉) 晋 宋 |
熟語
四字熟語
「陳」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
新陳代謝 |
陳【ひね】
古くなった穀物・野菜・茶など。
ひね茶(陳茶):こちゃ(古茶)
前年に収穫した穀物。
。
陳毅【ちんき】
[中国語]ChenYi
[人]中国の軍人(元帥)・政治家(1901.8.26~1972.1.6)。四川省(SichuanSheng)楽至県(LezhiXian)の人。1919年(大正8年)フランスに留学。
縷陳【るちん】
るせつ(縷説)
。
陳皮【ちんぴ】
[中国語]chenpi、[英語]driedtangerinepeel
[食][薬]ミカン(蜜柑)の成熟果皮を乾燥させたもの。リモネン(limonene)を主成分とする精油・ヘスペリジン(hesperidin)・ビタミン類を含有し、生薬として鎮咳・去痰(キョタン)・発汗・健胃剤に、また薬味料としても用いる。
薬味料としてはユズ(柚子)皮も使用する。
陳ねる【ひねる】
年を経る。古くなる。古くさくなる。
文字コード
「陳」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+9673 |
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JISX0213 | 1-36-36 |
戸籍統一文字番号 2 | 472900 |
住基ネット統一文字 | J+9673 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 10885 |
新大字典4 | 講談社 | 18351 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 13747 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 41698 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 12493 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「陳」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 陳の画数 :11画
- 陳の部首 : 阜
- 陳の読み方:チン・ジン・ふるい・ひねる・のべる・つらねる
- 陳の意味 :のべる/申し述べる/言葉で告げる
ウサタロー