茶とは、ツバキ科ツバキ属の常緑低木などの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、艸部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校2年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 茶 | |
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読み | 音読み | チャ 《外》タ 《中》サ |
訓読み | ||
部首 | 艸部 | |
画数 | 総画数 | 9画 |
部首内画数 | 艸部6画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検9級 | |
日本語能力検定 | JLPT N4 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『茶』の字には少なくとも、茶・ 茶・ 茶の3種の読み方が存在する。
意味
- ツバキ科ツバキ属の常緑低木。「茶園・茶木・茶樹・茶畑・山茶」
- 茶の葉や芽を加工した作られた飲料。
- チャ。「茶器・茶碗・紅茶・新茶・煎茶(せんちゃ)・粗茶・麦茶・番茶・抹茶・緑茶」
- サ。「茶果・喫茶」
- 茶をたてる作法。茶の湯。
- チャ。「茶会・茶気・茶室・茶人・茶筌(ちゃせん)」
- サ。「茶道」
- 色の名。黒みを帯びた赤黄色。
- チャ。「茶色・鶯茶(うぐいすちゃ)・灰茶」
- いいかげん。おどけ。冷やかし。ふざけ。滑稽。
- チャ。「茶茶・茶番・茶目」
- 賀の祝いのひとつ。108歳。
- 茶【ちゃ】
-
- [植]ちゃ(チャ、茶)
- [食]から製した飲料用の茶葉(チャバ)・粉末。また、その類似品。
- ソバ茶、昆布茶荒茶:あらちゃ(荒茶)玉露:ぎょくろ(玉露)新茶:参照めい(茗)
- [食]を煎(セン)じたり、湯を注いだりして作られた飲み物。
成分のカテキンが注目を受けている。
英語では「ティー(tea)」、インドでは「チャイ(chai)」と呼ぶ。
「雲華(ウンカ)」とも呼ぶ。しおちゃ(塩茶)、たんちゃ(磚茶)、たしちゃ(足し茶)、しょうべんちゃ(小便茶)。- 茶を注(ツ)ぐ。
茶を挽(ヒ)く:ちゃをひく(茶を挽く)お茶を挽く:おちゃをひく(お茶を挽く、御茶を挽く)喫茶去:きっさこ(喫茶去)嫁入り:きっさ(吃茶、喫茶)茶道具:ちゃせん(茶筅、茶筌)、すいちゅう(水注)、けんすい(建水)、きゅうす(急須)、ちゃがま(茶釜)、ちゃづつ(茶筒)お茶を濁す:おちゃをにごす(お茶を濁す、御茶を濁す)- 話題の禁句(千利休の弟子山上宗二)。
「わが仏、隣の宝、聟舅(ムコシュウト)、天下の軍(イクサ)、人の善悪」(宗教・金銭・家族の愚痴・政治・うわさ話)。- 千利休(センノリキュウ)の長男千道安(セン・ドウアン)は剛の茶と呼ばれ、同年の義弟で千家を継いだ少庵は柔の茶と呼ばれる。
- 805(延暦24)最澄が唐から茶の種を持ち帰り近江に植え、翌年には空海も茶の種を持ち帰り長崎に植えている。
鎌倉時代の栄西が宋から茶の種をもたらし栽培、『喫茶養生記』を時の将軍源実朝に献じる。せふりやま(背振山)。- [色]茶色。
ちゃいろ(茶色)
茶の用法:賀の祝い
賀の祝い【がのいわい】とは、長寿を祝う意。本来は数え年を祝う風習だが満年齢ですることも。算賀、賀寿、年祝とも。*珍寿には110歳,112歳などの説がある。
年齢 | 長寿祝い | 読み | 略字 |
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61 | 還暦 | かんれき | 還 |
66 | 緑寿 | ろくじゅ | 緑 |
70 | 古希 古稀 |
こき | 希・稀 |
77 | 喜寿(㐂寿) | きじゅ | 喜 |
80 | 傘寿 | さんじゅ | 傘 |
81 | 半寿 盤寿 |
はんじゅ ばんじゅ |
半・盤 |
88 | 米寿 | べいじゅ | 米 |
90 | 卒寿(卆寿) 鳩寿 |
そつじゅ きゅうじゅ |
卒・鳩 |
95* | 珍寿 | ちんじゅ | 珍 |
99 | 白寿 | はくじゅ | 白 |
100 | 紀寿 百寿 |
きじゅ ひゃくじゅ (ももじゅ) |
紀・百 |
108 | 茶寿 | ちゃじゅ | 茶 |
111 | 皇寿 川寿 |
こうじゅ せんじゅ |
皇・川 |
120 | 大還暦 昔寿 |
だいかんれき せきじゅ |
昔 |
熟語
茶【ちゃ】
[植]ちゃ(チャ、茶)
[食]から製した飲料用の茶葉(チャバ)・粉末。また、その類似品。
ソバ茶、昆布茶荒茶:あらちゃ(荒茶)玉露:ぎょくろ(玉露)新茶:参照めい(茗)
[食]を煎(セン)じたり、湯を注いだりして作られた飲み物。
茶屋【ちゃや】
製茶を販売する店。また、その家・その人。
「葉茶屋(ハヂャヤ)」、「葉茶店(ハヂャミセ)」、「茶舗(チャホ)」とも呼ぶ。
茶舗【ちゃほ】
ちゃや(茶屋)
。
茶利【ちゃり】
滑稽な文句や身振り。おどけ。
[劇]三枚目の別称。
古茶【こちゃ】
[食]前年に作られた茶。
「ひねちゃ(ひね茶、陳茶)」とも呼ぶ。
⇔しんちゃ(新茶)
夏の季語。
文字コード
「茶」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+8336 |
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JISX0213 | 1-35-67 |
戸籍統一文字番号 2 | 345410 |
住基ネット統一文字 | J+8336 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 8271 |
新大字典4 | 講談社 | 13762 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 10198 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 30915’ |
大漢語林8 | 大修館書店 | 9432 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
第2学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
第2学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「茶」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「茶」についての総括
- 茶の画数 :9画
- 茶の部首 : 艸
- 茶の読み方:チャ・タ・サ
- 茶の意味 :ツバキ科ツバキ属の常緑低木
以上で「茶」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
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