異体字「膽」については「膽(漢字)」をご覧ください。
胆とは、きも/胆嚢/内臓の一つ/六腑の一つ/膽などの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、肉部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校卒業レベルの漢字とされる。
字体 | 胆 | |
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読み | 音読み | タン 《外》ダン 《外》タツ 《外》タチ 《外》トウ |
訓読み | 《外》きも | |
部首 | 肉部 | |
画数 | 総画数 | 9画 |
部首内画数 | 肉部5画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検3級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
字体 | 膽 |
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画数 | 17画 |
Unicode | U+81BD |
JISX0213 | 1-71-28 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『胆』の字には少なくとも、胆・ 胆・ 胆・ 胆・ 胆・ 胆の6種の読み方が存在する。
意味
- きも。胆嚢。内臓の一つ。六腑の一つ。膽。「胆汁・胆石・胆臓・胆囊(たんのう)」
- 度胸。気力。肝っ玉。勇気。「胆力・剛胆・大胆・落胆」
- 心の底。本心。気持ち。「肝胆・魂胆・心胆」
- 胆振国(いぶりのくに)の略称。「日胆・日胆地区」
胆の用法:北海道(行政区画)
北海道(行政区画)【ほっかいどう】とは、明治時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿八道の一道に数えられる。
現在の北海道の名の由来であり、当時の十州島(北海道本島)および千島列島地域を含む。
過去は蝦夷地、北州とも呼ばれていた。
北海道 | ||
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律令国名 | 略字 | |
渡島国 | – | |
後志国 | – | |
胆振国 | 胆 | |
日高国 | 日 | |
石狩国 | 狩 | |
天塩国 | 塩 | |
北見国 | 北 | |
十勝国 | 勝 | |
釧路国 | 釧 | |
根室国 | 根 | |
千島国 | 千 |
熟語
四字熟語
「胆」の漢字を語中にもつ四字熟語8種を表にまとめる。
臥薪嘗胆 | 肝胆相照 | 座薪懸胆 |
大胆不敵 | 胆大心小 | 忠魂義胆 |
放胆小心 | 明目張胆 |
胆振【いぶり】
[Romaji]Iburi
[歴]旧国名。北海道十一ヶ国の一国。現在の胆振(イブリ)・渡島(オシマ)・石狩・上川支庁に分属する。
胆赤素【たんせきそ】
[生化]ビリルビン([英語]bilirubin)の別称(和名)。
びりるびん(ビリルビン)
。
胆沢【いさわ】
[Romaji]Isawa
いさわぐん(胆沢郡)
[古]いさわちょう(胆沢町)
。
熊の胆/熊胆【くまのい】
[薬]胆汁(タンジュウ)を含んだままの熊の胆嚢(タンノウ)を乾燥したもの。苦みが強い。
漢方で珍重され、利胆・消炎・鎮痙・腹痛・強心・気付・強壮などに用いられる。
リンドウ/竜胆【りんどう】
[学名]Gentianascabra
[植]リンドウ目(Gentianales)リンドウ科(Gentianaceae)リンドウ属(Gentiana)の多年草。山野に生え、高さ30~60センチ。
秋に青紫色、つりがね状の花をつける。
文字コード
「胆」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+80C6 |
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JISX0213 | 1-35-32 |
戸籍統一文字番号 2 | 327550 |
住基ネット統一文字 | J+80C6 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 7873 |
新大字典4 | 講談社 | 13077 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 9540 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 29354 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 4691 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「胆」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 胆の画数 :9画
- 胆の部首 : 肉
- 胆の読み方:トウ・ダン・タン・タツ・タチ・きも
- 胆の意味 :きも/胆嚢/内臓の一つ/六腑の一つ/膽
ウサタロー