「死」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、し/死ぬ/命が絶えるなどの意味をもつ漢字。6画の画数をもち、歹部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「死」
字体
読み 音読み
訓読み ()
部首 歹部
画数 総画数 6画
部首内画数 歹部2画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検8級
日本語能力検定 JLPT N4

書き方・読み方

書き方

死_書き方
死の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、死ぬしぬの2種の読み方が存在する。

意味

  1. し。ぬ。える。対義語:「死去・仮死」
  2. える。活動力がない。たない。「死語・死灰・死文・死角・死火山」
  3. 生死にかかわる危険。がけの危険をす。に物狂い。「死守・死線・死地・死闘・死命・死力・必死」
  4. 野球におけるアウト。「二死満塁」
  5. 五刑のつ。死罪をもってする。「死刑」
死【し】
  • 参照たなとす(タナトス)、たなとろじー(タナトロジー)、ちゅうう(中有)、ろうしょうふじょう(老少不定)
  • 類語:崩御(ホウギョ)・薨御(コウギョ)・薨去(コウキョ)。
  • 文天祥(ブン・テンショウ)『過零丁洋』:人生自古誰無死/留取丹心照汗靑:人生古(イニシヘ)より誰(タレ)か死(シ)無(ナ)からん/丹心(タンシン)を留取(リウシユ)して汗靑(カンセイ)を照(テ)らさん。
  • 死の用法:五刑

    五刑【ごけい】とは、古代中国発祥の刑罰体系。日本には「刑」を「」と置き換えて律令制度に組み込まれた。死罪・笞罪・杖罪・徒罪・流罪で五罪と成す。

    五刑の種類
    時代 刑名 略字 内容
    大辟たいへき 死刑
    墨刑ぼっけい 墨を体に入れる
    劓刑ぎけい 鼻を削ぐ
    剕刑ひけい 足を切る
    宮刑きゅうけい 局部を切断/幽閉する
    死刑しけい 死刑
    笞刑ちけい で打つ
    杖刑じょうけい で打つ
    徒刑ずけい 強制労働を課す
    流刑るけい 島流し

    熟語

    四字熟語

    「死」の漢字を語中にもつ四字熟語22種を表にまとめる。

    「死」が入る四字熟語
    一死七生いっししちしょう 一死報国いっしほうこく 起死回生きしかいせい
    九死一生きゅうしいっしょう 死灰復然しかいふくねん 死中求活しちゅうきゅうかつ
    十死一生じっしいっしょう 生死事大しょうじじだい 生死不定しょうじふじょう
    生死無常しょうじむじょう 生死流転しょうじるてん 生寄死帰せいきしき
    生死肉骨せいしにくこつ 生離死別せいりしべつ 大死一番だいしいちばん
    長生不死ちょうせいふし 朝生暮死ちょうせいぼし 兎死狗烹としくほう
    万死一生ばんしいっしょう 半死半生はんしはんしょう 不老不死ふろうふし
    養生喪死ようせいそうし

    死【し】

    参照たなとす(タナトス)、たなとろじー(タナトロジー)、ちゅうう(中有)、ろうしょうふじょう(老少不定)
    類語:崩御(ホウギョ)・薨御(コウギョ)・薨去(コウキョ)。
    文天祥(ブン・テンショウ)『過零丁洋』:人生自古誰無死/留取丹心照汗靑:人生古(イニシヘ)より誰(タレ)か死(シ)無(ナ)からん/丹心(タンシン)を留取(リウシユ)して汗靑(カンセイ)を照(テ)らさん。

    死す【しす】

    死せる孔明(コウメイ)生ける仲達(チュウタツ)を走らす

    死ぬ【しぬ】

    [自動] 天皇・上皇・法皇・皇后・皇太后・太皇太后の死去は「崩御(ホウギョ)」という。
    親王・女院・摂関・大臣の死去は「薨御(コウギョ)」という。
    皇族または三位以上の人の死去は「薨去(コウキョ)」という。

    擬死【ぎし】

    [動]動物が不意の、または急激な刺激を受けた際に、反射的に死んだような姿勢で動かなくなること。
    一種の防衛反応で、敵の目をのがれるなど、結果的には危険から身を守る行動となっている。
    哺乳類・鳥類・ヘビ・カエル・昆虫などに広く見られる。

    死有【しう】

    [梵]marana-bhava、「有」は生存のこと。

    [仏]四有(シウ)の一つ。
    衆生(シュジョウ)が寿命が尽きて死のうとする瞬間。

    文字コード

    「死」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「死」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+6B7B
    JISX0213 1-27-64
    戸籍統一文字番号 2 185770
    住基ネット統一文字 J+6B7B

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「死」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 4679
    新大字典4 講談社 7876
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 5696
    大漢和辞典6 7 大修館書店 16365
    大漢語林8 大修館書店 5651

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1958年(昭和33年)
    学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
    昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第3学年の配当漢字として公示される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第3学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第3学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第3学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「死」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「死」についての総括
    1. 死の画数 :6画
    2. 死の部首 : 歹
    3. 死の読み方:シ・しぬ
    4. 死の意味 :し/死ぬ/命が絶える
    以上で「死」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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