「徒」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

徒とは、かち／かち歩き／乗り物を使わずに歩くなどの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、彳部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『徒』の字には少なくとも、徒ド・ 徒ト・ 徒ズ・ 徒むだ・ 徒ともがら・ 徒ただ・ 徒かち・ 徒にいたずらに・ 徒あだの9種の読み方が存在する。

意味

1. かち。かち歩き。乗り物を使わずに歩く。「徒行・徒渉・徒卒・徒歩・徒競走」
2. 何も手に持たない。素手。「徒手」
3. いたずらに。むだ。虚しく。役に立たず。「徒死・徒食・徒費・徒労」
4. 信者。信仰する人。「教徒・使徒・信徒・仏徒」
5. 弟子。門下生。門下の人。「徒弟・学徒・生徒」
6. 仲間。ともがら。類義語：党・等・輩・儕「徒党・暴徒・門徒」
7. 五刑の一つ。労務に服させる刑罰。「徒刑・囚徒」

徒の用法：五刑

五刑【ごけい】とは、古代中国発祥の刑罰体系。日本には「刑」を「罪」と置き換えて律令制度に組み込まれた。死罪・笞罪・杖罪・徒罪・流罪で五罪と成す。

熟語

四字熟語

「徒」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。

徒【ず】

[古]律令制の五刑の一つで、懲役のこと。ごけい(五刑)。
。

檀徒【だんと】

[仏]檀家(ダンカ)の人々。
。

徒然【つれづれ】

しんみりと、ひとり物思いにふけること。
もの悲しいさま。
することがなく、もの寂(サビ)しいさま。

徒桜【あだざくら】

散りやすく、はかないサクラの花。
明日ありと思ふ心の仇桜：あすありとおもうこころのあだざくら(明日ありと思ふ心の仇桜)
。

御徒町【おかちまち】

[Romaji]Okachimachi

文字コード

「徒」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「徒」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。