識とは、しる/見分ける/また、その心の働き/悟る/知る/五蘊(ごうん)の一つなどの意味をもつ漢字。19画の画数をもち、言部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 識 | |
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読み | 音読み | シキ 《外》シ 《外》ショク |
訓読み | 《外》し(る) 《外》しる(す) |
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部首 | 言部 | |
画数 | 総画数 | 19画 |
部首内画数 | 言部12画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検6級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『識』の字には少なくとも、識・ 識・ 識・ 識す・ 識るの5種の読み方が存在する。
意味
- しる。見分ける。また、その心の働き。悟る。知る。五蘊(ごうん)の一つ。「識閾(しきいき)・識蘊(しきうん)・識別・意識・鑑識・眼識・相識・認識・面識」
- 自らの見解を持つ。考え。意見。「学識・眼識・見識・常識・知識・識見」
- しるす。しるし。類義語:誌「識語・標識」
- 覚える。記録する。「識字」
- 旗印。旗識。幟。「旗識(きし)」
- 鼎や鐘などに刻まれた銘。陽刻で彫られた文字や文様。対義語:款「款識・識語・標識」
識の用法:五蘊
五蘊【ごうん】とは、人がもつ心身の両面にわたる作用を五つの要素にまとめたもの。「蘊(うん)」は集まりを意味する。「五陰(ごおん)」「色受想行識」とも。三科(五蘊、十二処、十八界)の一つ。
五蘊 ごうん |
色 しき |
受 じゅ |
想 そう |
行 ぎょう |
識 しき |
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熟語
四字熟語
「識」の漢字を語中にもつ四字熟語4種を表にまとめる。
洽覧深識 | 潜在意識 | 博学卓識 |
無学無識 |
識字【しきじ】
文字の読み書きができること。
⇔もんもう(文盲)参照めあき(目明き)
識字率、識字運動
。
五識【ごしき】
[仏]五根(五つの感覚)によって生ずる認識作用。眼識・耳識(ニシキ)・鼻識・舌識・身識の五つの総称。
眼根による色境、耳根による声境、鼻根による香境、舌根による味境、身根による触境の五境を認知する五つの心。
無意識【むいしき】
意識がないこと。気を失っていること。失神(イッシン)していること。
無没識【むもつしき】
[仏]あらやしき(阿頼耶識、阿梨耶識)
。
知識階層【ちしきかいそう】
[露]intelligentsiya
いんてりげんちゃ(インテリゲンチャ)
。
文字コード
「識」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+8B58 |
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JISX0213 | 1-28-17 |
戸籍統一文字番号 2 | 408290 |
住基ネット統一文字 | J+8B58 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 9487 |
新大字典4 | 講談社 | 15999 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 12104 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 35974 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 10854 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「識」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 識の画数 :19画
- 識の部首 : 言
- 識の読み方:ショク・シキ・シ・しるす・しる
- 識の意味 :しる/見分ける/また、その心の働き/悟る/知る/五蘊(ごうん)の一つ
ウサタロー