納とは、おさめる/しまう/しまい込むなどの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、糸部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校6年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 納 | |
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読み | 音読み | ノウ 《外》ドウ 《中》トウ 《中》ナッ 《高》ナ 《高》ナン |
訓読み | おさ(まる) おさ(める) 《外》い(れる) |
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部首 | 糸部 | |
画数 | 総画数 | 10画 |
部首内画数 | 糸部4画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検5級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『納』の字には少なくとも、納・ 納・ 納・ 納・ 納・ 納・ 納める・ 納まる・ 納れるの9種の読み方が存在する。
意味
- おさめる。しまう。しまい込む。「納棺・納骨・格納・収納」
- いれる。受け入れる。取り入れる。「納受・納涼・嘉納・受納・笑納・納得(なっとく)」
- 差し出す。差し上げる。支払う。「納税・納入・納付・仮納・献納・後納・上納・前納・滞納・徴納・追納・物納・返納・奉納・未納」
- 終わりにする。結末をつける。締めくくる。「納会」
納の用法:十二直
十二直【じゅうにちょく】とは、北極星を中心とした北斗七星の柄が示す方位を十二分割したもの。後に吉凶の判断に用いられた。
名称 | 読み | 意味 |
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建 | たつ | 物事を建て生じる日 |
除 | のぞく | 障碍を取り除く日 |
満 | みつ | 全てが満たされる日 |
平 | たいら | 物事を公平に分ける日 |
定 | さだん | 物事の善悪が定まる日 |
執 | とる | 物事を執り行う日 |
破 | やぶる | 勝負事に破れる日 |
危 | あやぶ | 危険が伴う日 |
成 | なる | 物事が成就する日 |
納 | おさん | 物事をとり納める日 |
開 | ひらく | 運が開ける日 |
閉 | とづ | 運が閉じる日 |
熟語
四字熟語
「納」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
吐故納新 |
納屋【なや】
別棟に設けた物置(モノオキ)用の小屋。
特に農家で、収穫物・農機具・肥料などを納める建物。
「物置小屋(モノオキゴヤ)」、「物置」とも呼ぶ。
納戸【なんど】
[建]([英語]storeroom)衣服・調度(チョウド)類をしまっておく部屋。
「御納戸(オナンド)」とも呼ぶ。くろーぜっと(クローゼット)。
納所【なっしょ】
年貢(ネング)を納めること。その所。それを掌(ツカサド)る役人。
納豆【なっとう】
[食]煮たダイズ(大豆)を納豆菌で発酵させた食品。
醤油(正油)またはタレをかけるのが一般的だが、薬味に刻みネギ・トンブリなどを入れたり、生卵を入れることもある。塩のみを入れると一層強い粘りが出る。
御納戸【おなんど】
[建]なんど(納戸)
[歴]納戸役(ナンドヤク)の別称。
なんどやく(納戸役)
[色]御納戸色の略。
なんどいろ(納戸色)
。
文字コード
「納」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+7D0D |
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JISX0213 | 1-39-28 |
戸籍統一文字番号 2 | 305320 |
住基ネット統一文字 | J+7D0D |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 7299 |
新大字典4 | 講談社 | 12106 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 8881 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
大漢語林8 | 大修館書店 | 8588 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「納」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 納の画数 :10画
- 納の部首 : 糸
- 納の読み方:ノウ・ナン・ナッ・ナ・ドウ・トウ・おさめる・おさまる・いれる
- 納の意味 :おさめる/しまう/しまい込む
ウサタロー