異体字「衞」については「衞(漢字)」をご覧ください。
衛とは、まもる／ふせぐ／周りにいて防いで護ること／守備する者／城や門を守る人・組織などの意味をもつ漢字。16画の画数をもち、行部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。
| 字体 | 衛 | |
|---|---|---|
| 読み | 音読み | エイ 《外》エ 《外》エツ |
| 訓読み | 《外》まも(る) | |
| 部首 | 行部 | |
| 画数 | 総画数 | 16画 |
| 部首内画数 | 行部10画 | |
| 国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
| JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
| 漢字検定 | 漢検6級 | |
| 日本語能力検定 | JLPT N1 | |
| 字体 | 衞 |
|---|---|
| 画数 | 16画 |
| Unicode | U+885E |
| JISX0213 | 1-74-44 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『衛』の字には少なくとも、衛・ 衛・ 衛・ 衛るの4種の読み方が存在する。
意味
- まもる。ふせぐ。周りにいて防いで護ること。守備する者。城や門を守る人・組織。「衛戍(えいじゅ)・衛生・衛士・衛兵・衛府(えふ)・衛門(えもん)・警衛・護衛・防衛・自衛・侍衛・守衛・門衛・前衛・親衛・禁衛」
- まわる。取り巻く。「衛星」
- 中国・中華人民共和国の周代の国名。
衛の用法：春秋時代(中国王朝)
春秋時代(中国王朝)【しゅんじゅうじだい】とは、中国の時代区分の一つ。紀元前771年に周(西周)が滅亡して都を洛邑へ移す年から、紀元前403年に晋が三国に分裂する年までの時代をさす。春秋時代は戦国時代とあわせて春秋戦国時代とも呼ばれる。
| 春秋時代 (紀元前771年 – 紀元前403年) | 周(東周) | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 春秋十二列国 | |||||
| 春秋五覇 | 魯 衛 鄭 曹 蔡 燕 陳 |
||||
| 秦 楚 斉(姜斉/呂斉) 晋 宋 |
|||||
熟語
四字熟語
「衛」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
| 正当防衛 |
衛府【えふ】
[歴]奈良・平安時代、禁裏(宮中)の警衛(警備)をつかさどった役所の総称。
大宝令では、衛門府・左衛士府(エジフ)・右衛士府・左兵衛府(ヒョウエフ)・右兵衛府の五衛府。
平安初期の811(弘仁2)に、左近衛府(コノエフ)・右近衛府・左衛門府・右衛門府・左兵衛府・右兵衛府の六衛府(ロクエフ、リクエフ)となった。
舎衛【しゃえ】
[梵]Sravasti
[歴]しゃえじょう(舎衛城)。
衛士【えいし】
[英語]militaryguard
護衛の兵士・守衛の兵士。衛兵。
[歴]衛士(エジ)。
衛士【えいし】
[中国語]Weishi
[軍]中国国産のロケット砲(火箭炮)。。
近衛【このえ】
近衛師団・近衛兵の略称。
このえへい(近衛兵)
。
文字コード
「衛」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
| Unicode 1 | U+885B |
|---|---|
| JISX0213 | 1-17-50 |
| 戸籍統一文字番号 2 | 387530 |
| 住基ネット統一文字 | J+885B |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
| 書籍 | 出版社 | 検字番号 |
|---|---|---|
| 角川大字源3 | 角川書店 | 8995 |
| 新大字典4 | 講談社 | |
| 新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 11519 |
| 大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
| 大漢語林8 | 大修館書店 | 10308 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「衛」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 衛の画数 ：16画
- 衛の部首 ： 行
- 衛の読み方：エツ・エイ・エ・まもる
- 衛の意味 ：まもる／ふせぐ／周りにいて防いで護ること／守備する者／城や門を守る人・組織
ウサタロー
