異体字「聽」については「聽(漢字)」をご覧ください。
聴とは、きく/注意して聞く/気を向けて聞くなどの意味をもつ漢字。17画の画数をもち、耳部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校卒業レベルの漢字とされる。
字体 | 聴 | |
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読み | 音読み | チョウ 《外》テイ |
訓読み | き(く) 《外》ゆる(す) |
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部首 | 耳部 | |
画数 | 総画数 | 17画 |
部首内画数 | 耳部11画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検3級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
字体 | 聽 |
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画数 | 22画 |
Unicode | U+807D |
JISX0213 | 1-70-69 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『聴』の字には少なくとも、聴・ 聴・ 聴す・ 聴くの4種の読み方が存在する。
意味
- きく。注意して聞く。気を向けて聞く。「聴覚・聴講・聴取・聴衆・聴能・聴聞(ちょうもん)・謹聴・敬聴・傾聴・広聴・高聴・参聴・視聴・静聴・清聴・盗聴・難聴・拝聴・陪聴・傍聴・来聴」
- ゆるす。きき入れる。「聴許・聴納・聴容」
聴の用法:五官・五感
五官・五感【ごかん】とは、外界から受け取った刺激を感知するための五つの感覚器官、および五つの感覚意識。五行に通ずる。実生活における感覚から「舌」の代わりに「皮膚/皮」や「眉」、「心」を五官とする場合もある。
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 | |
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五官 | 感覚器官 | 目 | 舌(身) | 口 | 鼻 | 耳 |
五感 | 感覚意識 | 視覚 | 触覚 | 味覚 | 嗅覚 | 聴覚 |
熟語
四字熟語
「聴」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
婉娩聴従 |
テンパイ/聴牌【てんぱい】
[中国語]tingpai
マージャン(麻雀)で、あと一枚必要な牌(パイ)が入ればアガリになる状態。
メンゼン(面前)であればリーチ(立直)をかけることができる。
また、あがる人がなく流局(リュウキョク)になると、テンパイしていなかった人から罰符(バップ)をもらうことができる。
聴診【ちょうしん】
[英語]auscultation
[医]医師がおもに聴診器を用いて、呼吸音・胸膜音・心音・腸音・動静脈音など、患者の体内に起る音響を聴きとり、診断の手がかりとすること。だしん(打診)。。
窃聴【せっちょう】
ぬすみ聴(ギ)きすること。
「盗聴(トウチョウ)」とも呼ぶ。
。
許し色/聴し色/聴色【ゆるしいろ】
[古][色]中古に身分の貴賤(キセン)に関係なく、だれでも自由に着用できる色。
「一斤染(イッコンゾメ)」など。
⇔きんじき(禁色)
禁色に似た色でも、薄くすれば許された。
聴診器【ちょうしんき】
[英語]stethoscope
[医]医師が患者の体内の音を聴診するための器具。患者に当てる集音部からゴム管で音を導き、両方の耳で聴くタイプが多い。らっせるおん(ラッセル音)。
文字コード
「聴」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+8074 |
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JISX0213 | 1-36-16 |
戸籍統一文字番号 2 | 325510 |
住基ネット統一文字 | J+8074 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 7805 |
新大字典4 | 講談社 | 12970 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 9469 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
大漢語林8 | 大修館書店 | 9134 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「聴」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 聴の画数 :17画
- 聴の部首 : 耳
- 聴の読み方:テイ・チョウ・ゆるす・きく
- 聴の意味 :きく/注意して聞く/気を向けて聞く
ウサタロー