「卒」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

卒とは、下級の兵／僕などの意味をもつ漢字。8画の画数をもち、十部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『卒』の字には少なくとも、卒ソツ・ 卒シュツ・ 卒サイ・ 卒かににわかに・ 卒についに・ 卒しもべ・ 卒わるおわる・ 卒えるおえるの8種の読み方が存在する。

意味

1. 下級の兵。僕。対義語：将
   • ソツ。「弱卒・従卒・兵卒」
2. にわか。急に。突然に。慌しい。類義語：率・猝
   • ソツ。「倉卒・草卒・怱卒・卒然・卒倒」　
3. おわる。おえる。了する。
   • ソツ。「卒業・院卒・高卒・新卒・大卒・中卒」
4. 死ぬ。亡くなる。高い身分をもつ者の死。類義語：薨
   • シュツ。ソツ。「卒去」
5. 賀の祝いのひとつ。90歳。類義語：鳩
   • ソツ。「卒寿」
6. 軍隊編成単位のひとつ。春秋時代の中国において、一卒は100兵の隊。
   • ソツ。「一卒・五卒」

卒の用法：軍隊編成(中国春秋時代)

軍隊編成(中国春秋時代)【ぐんたいへんせい】とは、《中国》春秋時代の軍隊における部隊編成の単位。参考文献：太平御覧¹

卒の用法：賀の祝い

賀の祝い【がのいわい】とは、長寿を祝う意。本来は数え年を祝う風習だが満年齢ですることも。算賀、賀寿、年祝とも。*珍寿には110歳,112歳などの説がある。

熟語

卒【そつ】

[歴](zu)古代中国の周代の兵制で、100人の編成。りくぐん(六軍)。
[歴]そつぞく(卒族)
[歴]1931年(昭和6年)11月10日陸軍兵卒等級表が改正され、卒が兵に改称。

邏卒【らそつ】

[軍]見回りの兵卒。巡邏(ジュンラ)の兵隊。
[歴]巡邏の別称。

獄卒【ごくそつ】

牢獄で、囚人を取り扱う下級の役人。牢屋(ロウヤ)の番人。
「獄丁(ゴクテイ)」、「押丁(オウテイ)」、「看守(カンシュ)」とも呼ぶ。

卒寿【そつじゅ】

90歳の呼び方。また、その年齢の祝い。ちょうじゅ(長寿)。

卒族【そつぞく】

[歴]明治初期の身分呼称の一つ。1870年(明治3.9.年)藩制により士族の下に、足軽(アシガル)・同心(ドウシン)・陪臣(バイシン)など下級武士を区分して設ける。
明治維新の功臣(コウシン)の多くが卒族となったため、さしさわりが多く、1872(明治5.1.)廃止。

文字コード

「卒」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「卒」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。