口とは、くち/五官の一つ/物を食べて声を出す器官などの意味をもつ漢字。3画の画数をもち、口部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校1年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 口 | |
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読み | 音読み | コウ ク |
訓読み | くち | |
部首 | 口部 | |
画数 | 総画数 | 3画 |
部首内画数 | 口部0画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検10級 | |
日本語能力検定 | JLPT N4 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『口』の字には少なくとも、口・ 口・ 口の3種の読み方が存在する。
意味
- くち。五官の一つ。物を食べて声を出す器官。「口蓋(こうがい)・口角・口腔(こうこう)・口腔・口腹・口辺・開口・鶏口・虎口・糊口(ここう)・閉口・箝口令(かんこうれい)」
- 喋る。言う。話す言葉。「口演・口外・口気・口供・口述・口上・口調・口碑・口吻(こうふん)・口約・口論・口授(くじゅ)・口舌(くぜつ)・口調(くちょう)・口伝(くでん)・藉口(しゃこう)・衆口・悪口・異口同音(いくどうおん)」
- 外部に開かれた穴。出入りする所。「口径・河口・銃口・港口・入口・出口・傷口・切口・間口・突破口・噴火口・改札口・通用口・出入口」
- 物事の初め。発端。物の端。「糸口・序の口」
- 投資や寄付の最小単位。割り当て。「口座・一口千円」
- 味。味覚。「甘口・辛口・淡口(うすくち)・濃口」
- 人や家の数。「人口・戸口」
- 刀剣を数える語。「脇差一口」
- 物を食べる回数を数える語。「一口餃子」
- (江戸時代)手数料。運賃。付加税。類義語:問「口永・口銀・口銭・口米」
口の用法:五官・五感
五官・五感【ごかん】とは、外界から受け取った刺激を感知するための五つの感覚器官、および五つの感覚意識。五行に通ずる。実生活における感覚から「舌」の代わりに「皮膚/皮」や「眉」、「心」を五官とする場合もある。
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 | |
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五官 | 感覚器官 | 目 | 舌(身) | 口 | 鼻 | 耳 |
五感 | 感覚意識 | 視覚 | 触覚 | 味覚 | 嗅覚 | 聴覚 |
熟語
四字熟語
「口」の漢字を語中にもつ四字熟語5種を表にまとめる。
錦心繍口 | 苦口婆心 | 鶏口牛後 |
口耳講説 | 有口無行 |
羽口【はぐち】
堤防の斜面。
羽口芝:はぐちしば(羽口芝)
[冶金]溶鉱炉などの送風口。
。
夏口【かこう】
[中国語]Xiakou
[古]中国の武漢市(WuhanShi)(ブカンシ)武昌区(WuchangQu)の古称。ぶしょうく(武昌区)
夏口城
。
口密【くみつ】
[仏]密教の三密の一つ。心を統一して経典を読み、真言(シンゴン)・陀羅尼(ダラニ)を誦することによって、仏の真実を明らかにすること。さんみつ(三密)。
小口【こぐち】
小さな口。
横に切った切り口。横断面。
虎口【こぐち】
城郭や陣営の要所にある出入口。
敵勢が一時に攻め込めないように桝形(マスガタ)の仕切りを造り、曲って出入するようにしてある。
敵方には「小口」を当てる。
文字コード
「口」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+53E3 |
---|---|
JISX0213 | 1-24-93 |
戸籍統一文字番号 2 | 037510 |
住基ネット統一文字 | J+53E3 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 1041 |
新大字典4 | 講談社 | 1722 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 1261 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 3227 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 1232 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。
第1学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。
第1学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第1学年の配当漢字として公示される。
第1学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「口」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「口」についての総括
- 口の画数 :3画
- 口の部首 : 口
- 口の読み方:コウ・ク・くち
- 口の意味 :くち/五官の一つ/物を食べて声を出す器官
以上で「口」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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