丑とは、うし/動物の牛/十二支の第二番/方角では北北東、時刻では午前2時、および午前1時から3時までの間を指すなどの意味をもつ漢字。4画の画数をもち、一部に分類される。日本では人名用漢字に定められており、大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
| 字体 | 丑 | |
|---|---|---|
| 読み | 音読み | チュウ チュ |
| 訓読み | うし | |
| 部首 | 一部 | |
| 画数 | 総画数 | 4画 |
| 部首内画数 | 一部3画 | |
| 国語施策 | 人名用漢字 | |
| JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
| 漢字検定 | 漢検準1級 | |
| 日本語能力検定 | JLPT N1 | |
書き方・読み方
書き方

読み方
『丑』の字には少なくとも、丑・ 丑・ 丑の3種の読み方が存在する。
意味
- 丑【うし】
-
- 十二支(ジュウニシ)の第2。うし(牛)。
- [暦]十二支の2番目にあたる年や日。丑年(ウシドシ)または丑の日。うしのひ(丑の日)。
- 方位を十二支に配した、北北東の方角。
- 丑の刻。
うしのこく(丑の刻)
丑の用法:十二支
十二支【じゅうにし】とは、十干と共に使われた古代中国の暦法。時代とともに十二の宮、十二の獣、陰陽五行思想と結びつき、角度・順序・方位も表すようになった。現代日本では、十二年周期に配した動物を指す。十二地支。
| 十二支 | 音読み | 訓読み | 生き物 |
|---|---|---|---|
| 子 | シ | ね | 鼠 |
| 丑 | チュウ | うし | 牛 |
| 寅 | イン | とら | 虎 |
| 卯 | ボウ | う | 兎 |
| 辰 | シン | たつ | 竜(龍) |
| 巳 | シ | み | 蛇 |
| 午 | ゴ | うま | 馬 |
| 未 | ビ | ひつじ | 羊 |
| 申 | シン | さる | 猿 |
| 酉 | ユウ | とり | 鶏 |
| 戌 | ジュツ | いぬ | 犬 |
| 亥 | ガイ | い | 猪 |
熟語
丑【うし】
十二支(ジュウニシ)の第2。うし(牛)。
[暦]十二支の2番目にあたる年や日。
丑紅【うしべに】
寒中(カンチュウ)に製して丑の日に売られた紅。
「寒紅(カンベニ)」、「赤丑(アカウシ)」とも呼ぶ。
寒中に紅をさすと口中の虫を殺すなどの俗信から、女性が丑紅を買う風習があった。
赤丑【あかうし】
寒中(カンチュウ)の丑の日に口紅を買うこと。また、その口紅。
「丑紅(ウシベニ)」、「寒紅(カンベニ)」とも呼ぶ。
丑の日【うしのひ】
[暦]十二支の丑にあたる日。
夏の土用の「丑の日」をさす場合が多い。
二月の丑の日:かんにち(坎日)春の丑の日:こんじんのまび(金神の間日)寒中の丑の日:うしべに(丑紅)
夏の土用の丑の日:夏やせの薬に鰻(ウナギ)の蒲焼を食い、また灸(キュウ)をすえる。
丑の刻【うしのこく】
[古]午前2時ころから午前4時ころ。
「四更(シコウ)」とも呼ぶ。しこう(四更)、うしみつ(丑三つ、丑三)、ばさら(伐折羅、跋折羅、跛折羅、伐闍羅)。
文字コード
「丑」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
| Unicode 1 | U+4E11 |
|---|---|
| JISX0213 | 1-17-15 |
| 戸籍統一文字番号 2 | 000290 |
| 住基ネット統一文字 | J+4E11 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
| 書籍 | 出版社 | 検字番号 |
|---|---|---|
| 角川大字源3 | 角川書店 | 14 |
| 新大字典4 | 講談社 | 24 |
| 新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 26 |
| 大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 23 |
| 大漢語林8 | 大修館書店 | 20 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「丑」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 丑の画数 :4画
- 丑の部首 : 一
- 丑の読み方:チュウ・チュ・うし
- 丑の意味 :うし/動物の牛/十二支の第二番/方角では北北東、時刻では午前2時、および午前1時から3時までの間を指す
ウサタロー

