「猿」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、さる/ましら/動物の名などの意味をもつ漢字。13画の画数をもち、犬部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校在学中レベルの漢字とされる。

漢字「猿」
字体
読み 音読み エン
《外》オン
訓読み さる
《外》ましら
部首 犬部
画数 総画数 13画
部首内画数 犬部10画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検準2級
日本語能力検定 JLPT N1

書き方・読み方

書き方

猿_書き方
猿の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、オンエンましらさるの4種の読み方が存在する。

意味

  1. さる。ましら。動物の。「猿猴(えんこう)・犬猿・野猿・山猿」
猿【さる】
  • [哺]さる(サル、猿)
  • 人をサル(猿)に見立てて罵(ノノシ)る言葉。特に、するく小利口(コリコウ)な者に使用する。
  • [建]戸締りのため、戸の框(カマチ)や桟(サン)に取り付けた木片または金物。または、その仕掛け。
    戸を閉め、戸から周囲の部材(敷居<シキイ>・鴨居<カモイ>・柱など)にある穴に差し込んで戸を固定する。
    「枢(クルル)」、「枢木(クルルギ)」とも呼ぶ。
  • 竪猿(タテサル):上猿(アゲザル)や下猿(サゲザル)など縦に動かして差し込むもの。
  • 横猿(ヨコサル):柱・竪框(タテガマチ)など横に動かして差し込むもの。
  • 上猿:鴨居など上部に差し込むもの。
  • 下猿/落猿(オトシザル):敷居や框(カマチ)など下部に差し込むもの。
    送猿(オクリサル、オクリザル):上猿を重さで戻らないように、横からその上猿に差し込むもの。
    猿繋ぎ:さるつなぎ(猿繋ぎ)猿戸(サルド):さるど(猿戸)
  • 自在鉤(ジザイカギ)の高さを調節・固定する仕掛け。
  • 猿【ましら】
  • [古]サル(猿)の古称。
    さる(サル、猿)
  • 猿の用法:十二支

    十二支【じゅうにし】とは、十干と共に使われた古代中国の暦法。時代とともに十二の、十二の、陰陽五行思想と結びつき、角度・順序・方位も表すようになった。現代日本では、十二年周期に配した動物を指す。十二地支。

    十二支の種類
    十二支 音読み 訓読み 生き物
    チュウ うし
    イン とら
    ボウ
    シン たつ ()
    うま
    ひつじ
    シン さる
    ユウ とり
    ジュツ いぬ
    ガイ

    熟語

    四字熟語

    「猿」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。

    「猿」が入る四字熟語
    意馬心猿いばしんえん 窮猿投林きゅうえんとうりん

    猿【さる】

    [哺]さる(サル、猿)
    人をサル(猿)に見立てて罵(ノノシ)る言葉。特に、するく小利口(コリコウ)な者に使用する。
    [建]戸締りのため、戸の框(カマチ)や桟(サン)に取り付けた木片または金物。

    猿【ましら】

    [古]サル(猿)の古称。
    さる(サル、猿)

    真猿【まさる】

    [古]サル(猿)の古称・別称。
    さる(サル、猿)

    猿島【さしま】

    [Romaji]Sashima

    さしまぐん(猿島郡)
    [古]さしままち(猿島町)

    猿戸【さるど】

    [Romaji]sarudo/saru-do

    [建]戸締まり用の猿を取り付けた戸。さる(猿)。
    [建]庭園の入口などに用いる簡単な造りの板戸。

    文字コード

    「猿」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「猿」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+733F
    JISX0213 1-17-78
    戸籍統一文字番号 2 231090
    住基ネット統一文字 J+733F

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「猿」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 5767
    新大字典4 講談社 9726
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 6987
    大漢和辞典6 7 大修館書店 20584
    大漢語林8 大修館書店 6846

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

    まとめ

    「猿」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「猿」についての総括
    1. 猿の画数 :13画
    2. 猿の部首 : 犬
    3. 猿の読み方:オン・エン・ましら・さる
    4. 猿の意味 :さる/ましら/動物の名
    以上で「猿」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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