異体字「夘」については「夘(漢字)」をご覧ください。
卯とは、う/動物の兎/十二支の第四番/方角では東、時刻では午前6時、および午前5時から7時までの間を指すなどの意味をもつ漢字。5画の画数をもち、卩部に分類される。日本では人名用漢字に定められており、大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
| 字体 | 卯 | |
|---|---|---|
| 読み | 音読み | ボウ ミョウ |
| 訓読み | う | |
| 部首 | 卩部 | |
| 画数 | 総画数 | 5画 |
| 部首内画数 | 卩部3画 | |
| 国語施策 | 人名用漢字 | |
| JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
| 漢字検定 | 漢検準1級 | |
| 日本語能力検定 | JLPT N1 | |
| 字体 | 夘 |
|---|---|
| 画数 | 5画 |
| Unicode | U+5918 |
| JISX0213 | 1-50-41 |
書き方・読み方
書き方

読み方
『卯』の字には少なくとも、卯・ 卯・ 卯の3種の読み方が存在する。
意味
- 卯【う】
-
- 十二支(ジュウニシ)の第4。うさぎ。
- [暦]十二支の4番目にあたる年や日。卯年(ウドシ)または卯の日。うのひ(卯の日)。
- 方位を十二支に配した、東の方角。
- 卯の刻。
うのこく(卯の刻)- ベトナムの十二支では「猫」。
卯の用法:十二支
十二支【じゅうにし】とは、十干と共に使われた古代中国の暦法。時代とともに十二の宮、十二の獣、陰陽五行思想と結びつき、角度・順序・方位も表すようになった。現代日本では、十二年周期に配した動物を指す。十二地支。
| 十二支 | 音読み | 訓読み | 生き物 |
|---|---|---|---|
| 子 | シ | ね | 鼠 |
| 丑 | チュウ | うし | 牛 |
| 寅 | イン | とら | 虎 |
| 卯 | ボウ | う | 兎 |
| 辰 | シン | たつ | 竜(龍) |
| 巳 | シ | み | 蛇 |
| 午 | ゴ | うま | 馬 |
| 未 | ビ | ひつじ | 羊 |
| 申 | シン | さる | 猿 |
| 酉 | ユウ | とり | 鶏 |
| 戌 | ジュツ | いぬ | 犬 |
| 亥 | ガイ | い | 猪 |
熟語
卯【う】
十二支(ジュウニシ)の第4。うさぎ。
[暦]十二支の4番目にあたる年や日。
卯月【うづき】
[国]陰暦四月(4月)のこと。卯(ウ)の花の咲くころの意味。
「卯花月(ウノハナヅキ)」、「孟夏(モウカ)」、「初夏(ショカ)」、「麦秋(バクシュウ)」とも呼ぶ。
卯の日【うのひ】
[暦]十二支の卯にあたる日。にいなめさい(新嘗祭)。
五月の卯の日:かんにち(坎日)
。
卯の花【うのはな】
[植]ウツギ(空木)の花。
夏の季語。
[植]ウツギ(空木)の別称。
卯の刻【うのこく】
[古]午前5時ころから午前7時ころ。あけむつ(明六つ、明け六つ)、あんちら(安底羅)。
卯簿(ボウボ)、卯酒(ボウシュ)、卯飯(ボウハン)
。
文字コード
「卯」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
| Unicode 1 | U+536F |
|---|---|
| JISX0213 | 1-17-12 |
| 戸籍統一文字番号 2 | 032960 |
| 住基ネット統一文字 | J+536F |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
| 書籍 | 出版社 | 検字番号 |
|---|---|---|
| 角川大字源3 | 角川書店 | 948 |
| 新大字典4 | 講談社 | 1548 |
| 新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 1155 |
| 大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 2847 |
| 大漢語林8 | 大修館書店 | 1139 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「卯」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 卯の画数 :5画
- 卯の部首 : 卩
- 卯の読み方:ミョウ・ボウ・う
- 卯の意味 :う/動物の兎/十二支の第四番/方角では東、時刻では午前6時、および午前5時から7時までの間を指す
ウサタロー

