「飛」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、空をとぶ/空中を進むなどの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、飛部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「飛」
字体
読み 音読み
訓読み (ばす)
()
部首 飛部
画数 総画数 9画
部首内画数 飛部0画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検7級
日本語能力検定 JLPT N3

書き方・読み方

書き方

飛_書き方
飛の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、飛ぶとぶ飛ばすとばすの3種の読み方が存在する。

意味

  1. をとぶ。空中をむ。「飛雲・飛過・飛雁・飛球・飛翔(ひしょう)・飛雪・飛来・飛龍・群飛・雄飛」
  2. とびねる。とびる。「飛花・飛散・飛沫(ひまつ)・飛躍」
  3. とばす。な。く。れなどがい。「飛脚・飛湍(ひたん)・飛報」
  4. 位置がい。。「飛宇・飛檐(ひえん)・飛泉・飛瀑(ひばく)」
  5. 架空の。 証拠がない。根拠のない。類義語:「飛語」
  6. 飛車。将棋のつ。十字方向にいくらでもめる。「同飛」
  7. 飛騨国(ひだのくに)の略称。「飛州」
  8. 《野球》飛球の略称。「投飛・捕飛・一飛・二飛・三飛・遊飛・左飛・中飛・右飛・邪飛」

飛の用法:将棋駒

将棋駒【しょうぎこま】とは、本将棋(九x九のマスで遊ぶ二人用ボードゲーム)で扱うの名称。

将棋駒の種類
駒名 略称 成駒
王将(おうしょう)
玉将(ぎょくしょう)
なし
飛車(ひしゃ) ()
角行(かくぎょう)
金将(きんしょう) なし
銀将(ぎんしょう) (金と同じ)
桂馬(けいま) (金と同じ)
香車(きょうしゃ) (金と同じ)
歩兵(ふひょう) ・と(金と同じ)

飛の用法:東山道(行政区画)

東山道(行政区画)【とうさんどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、滋賀県にまたがる地域をさす。

東山道の一覧
東山道
律令国名 州名 略字
近江国 近州
美濃国 濃州
飛騨国 飛州
信濃国 信州
上野国 上州
下野国 野州
陸奥国 奥州
陸州

出羽国 羽州

熟語

四字熟語

「飛」の漢字を語中にもつ四字熟語10種を表にまとめる。

「飛」が入る四字熟語
雲烟飛動うんえんひどう 燕雁代飛えんがんだいひ 鳶飛魚躍えんぴぎょやく
雌伏雄飛しふくゆうひ 双宿双飛そうしゅくそうひ 白雲孤飛はくうんこひ
飛花落葉ひからくよう 飛耳長目ひじちょうもく 飛兎竜文ひとりゅうぶん
飛竜乗雲ひりゅうじょううん

飛砂【ひさ】

[中国語]feisha

[地](砂漠・乾燥地帯で)風で大量の砂・土が舞い上がって移動すること。また、その移動した砂。りゅうさ(流砂)。

飛騨【ひだ】

[Romaji]Hida

[歴]旧国名。東山道の一国。現在の岐阜県の北部。

犠飛【ぎひ】

[英語]sacrificefly

[運]ぎせいふらい(犠牲フライ)

飛灰【ひばい】

[英語]flyash

ゴミ焼却場などで燃焼させた焼却物の内、集塵装置(シュウジン・ソウチ)でフィルターに集められた灰(ハイ)。
焼却すると焼却炉には主灰(シュバイ)が残り、燃焼ガス(気体)とともに細かな固形物(微粒子)が飛散する。この固形物の内、フィルターで捕捉(ホソク)したものが飛灰で、フィルターを通過し煙突などから大気中に飛散したものは煤塵(バイジン)と呼ぶ。

飛車【ひしゃ】

物語などに登場する、空中を飛行するという空想上の車。
将棋(ショウギ)の駒(コマ)の一つ。表には「飛車」、裏には「竜王(リュウオウ)」と書かれている。

文字コード

「飛」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「飛」の文字コード一覧
Unicode 1 U+98DB
JISX0213 1-40-84
戸籍統一文字番号 2 497930
住基ネット統一文字 J+98DB

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「飛」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 11340
新大字典4 講談社 19167
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 14252
大漢和辞典6 7 大修館書店 44000
大漢語林8 大修館書店 12926

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第4学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「飛」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「飛」についての総括
  1. 飛の画数 :9画
  2. 飛の部首 : 飛
  3. 飛の読み方:ヒ・とぶ・とばす
  4. 飛の意味 :空をとぶ/空中を進む
以上で「飛」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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