宮とは、みや/神を祭るところ/神社などの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、宀部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 宮 | |
---|---|---|
読み | 音読み | キュウ 《中》グウ 《高》ク |
訓読み | みや 《外》いえ |
|
部首 | 宀部 | |
画数 | 総画数 | 10画 |
部首内画数 | 宀部7画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検8級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『宮』の字には少なくとも、宮・ 宮・ 宮・ 宮・ 宮の5種の読み方が存在する。
意味
- みや。神を祭るところ。神社。「宮司・参宮・神宮・遷宮」
- 神・天子・皇族・仙人などが住む御殿。皇室。皇居。「宮女・宮城・宮中・宮廷・宮殿・宮室・王宮・行宮(あんぐう)・後宮・斎宮・東宮・迷宮・竜宮・離宮・宮内(くない)・水晶宮」
- 后妃。后妃が住まう建物。屋敷。「中宮」
- 天球の区分。黄道十二宮。黄道十二星座。「十二宮」
- 五刑の一つ。去勢する刑罰。「宮刑」
- 五声(五聲)・五音の一つ。「宮声」
- 宮【きゅう】
-
[中国語]gong
- [歴](中国の)宮刑。
きゅうけい(宮刑) - [歴](中国の)宮刑。
宮の用法:五刑
五刑【ごけい】とは、古代中国発祥の刑罰体系。日本には「刑」を「罪」と置き換えて律令制度に組み込まれた。死罪・笞罪・杖罪・徒罪・流罪で五罪と成す。
時代 | 刑名 | 略字 | 内容 |
---|---|---|---|
秦 | 大辟 | 辟 | 死刑 |
墨刑 | 墨 | 墨を体に入れる | |
劓刑 | 劓 | 鼻を削ぐ | |
剕刑 | 剕 | 足を切る | |
宮刑 | 宮 | 局部を切断/幽閉する | |
隋・唐 | 死刑 | 死 | 死刑 |
笞刑 | 笞 | 鞭で打つ | |
杖刑 | 杖 | 杖で打つ | |
徒刑 | 徒 | 強制労働を課す | |
流刑 | 流 | 島流し |
宮の用法:五声・五聲
五声・五聲【ごせい】とは、古代中国の音楽で使われる五つの音の高さ/音階。現代では五音(ごいん・ごおん)としても用いられる。五行に通ずる。
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
---|---|---|---|---|---|
五声 | 角 | 徴 | 宮 | 商 | 羽 |
熟語
宮【きゅう】
[中国語]gong
[歴](中国の)宮刑。きゅうけい(宮刑)
。
宮僧【くそう】
しゃそう(社僧)
。
宮古【みやこ】
[Romaji]Miyako
[地]みやこしょとう(宮古諸島)[地]みやこじま(宮古島)
みやこわん(宮古湾)
みやこし(宮古市)
みやこぐん(宮古郡)
。
宮家【みやけ】
紋所は裏菊を共通に用いる。うらぎく(裏菊)。
宮号(ミヤゴウ)をもつ皇族。
外宮【げくう】
豊受(トヨウケ)大神宮の別称。
⇔ないくう(内宮)とようけだいじんぐう(豊受大神宮)
伊勢神宮では「宮」を清音に読む慣習がある。
。
文字コード
「宮」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5BAE |
---|---|
JISX0213 | 1-21-60 |
戸籍統一文字番号 2 | 081330 |
住基ネット統一文字 | J+5BAE |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 2074 |
新大字典4 | 講談社 | 3491 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 2573 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 7156 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 2522 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「宮」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「宮」についての総括
- 宮の画数 :10画
- 宮の部首 : 宀
- 宮の読み方:グウ・ク・キュウ・みや・いえ
- 宮の意味 :みや/神を祭るところ/神社
以上で「宮」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。