酉とは、とり/ひよみのとり/動物の鶏/十二支の第十番/方角では西、時刻では午前6時、および午後5時から午後7時までの間を指すなどの意味をもつ漢字。7画の画数をもち、酉部に分類される。日本では人名用漢字に定められており、大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
| 字体 | 酉 | |
|---|---|---|
| 読み | 音読み | ユウ ユ |
| 訓読み | とり ひよみのとり |
|
| 部首 | 酉部 | |
| 画数 | 総画数 | 7画 |
| 部首内画数 | 酉部0画 | |
| 国語施策 | 人名用漢字 | |
| JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
| 漢字検定 | 漢検準1級 | |
| 日本語能力検定 | JLPT N1 | |
書き方・読み方
書き方

読み方
『酉』の字には少なくとも、酉・ 酉・ 酉・ 酉の4種の読み方が存在する。
意味
- 酉【とり】
-
- 参照とりのひ(酉の日)、とりのいち(酉の市)
- 「鳥」の漢字と区別するときは「日読(ヒヨ)みの酉」と呼ぶ。
- 酉の刻。
とりのこく(酉の刻)
酉の用法:十二支
十二支【じゅうにし】とは、十干と共に使われた古代中国の暦法。時代とともに十二の宮、十二の獣、陰陽五行思想と結びつき、角度・順序・方位も表すようになった。現代日本では、十二年周期に配した動物を指す。十二地支。
| 十二支 | 音読み | 訓読み | 生き物 |
|---|---|---|---|
| 子 | シ | ね | 鼠 |
| 丑 | チュウ | うし | 牛 |
| 寅 | イン | とら | 虎 |
| 卯 | ボウ | う | 兎 |
| 辰 | シン | たつ | 竜(龍) |
| 巳 | シ | み | 蛇 |
| 午 | ゴ | うま | 馬 |
| 未 | ビ | ひつじ | 羊 |
| 申 | シン | さる | 猿 |
| 酉 | ユウ | とり | 鶏 |
| 戌 | ジュツ | いぬ | 犬 |
| 亥 | ガイ | い | 猪 |
熟語
酉【とり】
参照とりのひ(酉の日)、とりのいち(酉の市)
「鳥」の漢字と区別するときは「日読(ヒヨ)みの酉」と呼ぶ。
酉の刻。
とりのこく(酉の刻)
。
酉の日【とりのひ】
[暦]十二支の酉にあたる日。とりのいち(酉の市)。
七月の酉の日:かんにち(坎日)冬の酉の日:そくさいにち(息災日)、こんじんのまび(金神の間日)
。
酉の刻【とりのこく】
[古]午後5時ころから午後7時ころ。くれむつ(暮六つ、暮れ六つ)、しんだら(真達羅、真陀羅)。
。
酉の市【とりのいち】
[暦]11月の酉の日に鷲(オオトリ)神社(大鳥神社)で行われる祭。とりのひ(酉の日)。
「酉」が「取り込む」に結び付けられ、取り込む熊手(クマデ)を買い換える商売繁盛の市となった。
三の酉【さんのとり】
[暦]11月に酉(トリ)の日が三回ある時、その最後の酉の日。
三の酉まである年は火災が多いという。
冬の季語。
文字コード
「酉」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
| Unicode 1 | U+9149 |
|---|---|
| JISX0213 | 1-38-51 |
| 戸籍統一文字番号 2 | 451370 |
| 住基ネット統一文字 | J+9149 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
| 書籍 | 出版社 | 検字番号 |
|---|---|---|
| 角川大字源3 | 角川書店 | 10389 |
| 新大字典4 | 講談社 | 17506 |
| 新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 13070 |
| 大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 39763 |
| 大漢語林8 | 大修館書店 | 11790 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「酉」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 酉の画数 :7画
- 酉の部首 : 酉
- 酉の読み方:ユウ・ユ・ひよみのとり・とり
- 酉の意味 :とり/ひよみのとり/動物の鶏/十二支の第十番/方角では西、時刻では午前6時、および午後5時から午後7時までの間を指す
ウサタロー

