領とは、おさめる/統べる/支配するなどの意味をもつ漢字。14画の画数をもち、頁部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 領 | |
---|---|---|
読み | 音読み | リョウ 《外》レイ |
訓読み | 《外》う(ける) 《外》うなじ 《外》えり 《外》おさ(める) 《外》かしら 《外》かなめ |
|
部首 | 頁部 | |
画数 | 総画数 | 14画 |
部首内画数 | 頁部5画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検6級 | |
日本語能力検定 | JLPT N2 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『領』の字には少なくとも、領・ 領・ 領・ 領・ 領める・ 領・ 領・ 領けるの8種の読み方が存在する。
意味
- おさめる。統べる。支配する。「領域・領海・領空・領国・領主・領地・領土・領内・領民・英領・横領・占領・天領」
- かしら。取り締まる者。「領事・宰領・首領・総領・頭領・大統領」
- 要の部分。要所。「綱領・本領・要領」
- うける。受け取る。
- うなじ。襟。首筋。首まわり。類義語:両「領巾・領袖(りょうしゅう)」
- 装束や鎧を数える語。「三領・一領具足」
- 領【りょう《りやう》】
-
- [助数詞]装束・甲胄など一揃(ヒトソロ)いのものを数える語。
領の用法:地方行政区画
地方行政区画【ちほうぎょうせいくかく】とは、国を統治するために領土を細分化したもの。時代と共に土地の役割が集落区分・領地区分・徴税区分・地方行政区分として大きく変化してきた。
国評里制(645年ごろ) | ||||
---|---|---|---|---|
国 | 評 | 里・五十戸 | 戸 | |
大宝律令(五畿七道、国郡里制)(701) | ||||
畿・道 | 国(州) | 郡 | 里⇒郷 | 戸 |
荘園公領制(10 – 12世紀ごろ) | ||||
畿・道 | 国(州) | 郡・郷・保 | 惣・村 | |
荘(荘園) | ||||
太閤検地(1582 – 1598) | ||||
畿・道 | 国(州) | 郡 | 村 | |
府藩県三治制(1868)/廃藩置県(1871) 郡区町村編制法(1878)/市制及町村制(1888) 府県制及郡制(1890) |
||||
使(⇒庁)・府・藩(⇒×)・県 | 郡 | 町・村 | ||
市 | 区 | |||
東京都制(1943)・道府県制(1946) 地方自治法(1947) |
||||
都・道・府・県 | 市・区(特別区)・町・村 |
熟語
四字熟語
「領」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
一領具足 |
領巾/肩巾【ひれ】
帯状の薄い布。古代に、風を起こしたり鎮めたり、また害虫・毒蛇などの難をのがれる呪力があると信じられていた。
[歴]大和朝廷時代から奈良・平安時代にかけて、正装した婦人が用いた服飾具。
襟/衿/領【えり】
[服]衣服で、首を取り囲む部分。
洋服では「カラー(collar)」と呼び、別布を縫いつけるものが多い。おくみ(衽、袵)。
領【りょう】
[助数詞]装束・甲胄など一揃(ヒトソロ)いのものを数える語。
。
領巾振山【ひれふるやま】
[Romaji]HirefuruYama
[地]かがみやま(鏡山)。
領巾振山【ひれふりやま】
[Romaji]HirefuriYama
[地]かがみやま(鏡山)。
文字コード
「領」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+9818 |
---|---|
JISX0213 | 1-46-46 |
戸籍統一文字番号 2 | 491900 |
住基ネット統一文字 | J+9818 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 11231 |
新大字典4 | 講談社 | 18963 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 14139 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 43423 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 12827 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「領」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「領」についての総括
- 領の画数 :14画
- 領の部首 : 頁
- 領の読み方:レイ・リョウ・かなめ・かしら・おさめる・えり・うなじ・うける
- 領の意味 :おさめる/統べる/支配する
以上で「領」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。