臨とは、のぞむ/見下ろす/あたるなどの意味をもつ漢字。18画の画数をもち、臣部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校6年生修了レベルの漢字とされる。
| 字体 | 臨 | |
|---|---|---|
| 読み | 音読み | リン |
| 訓読み | 《中》のぞ(む) | |
| 部首 | 臣部 | |
| 画数 | 総画数 | 18画 |
| 部首内画数 | 臣部11画 | |
| 国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
| JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
| 漢字検定 | 漢検5級 | |
| 日本語能力検定 | JLPT N1 | |
書き方・読み方
書き方

読み方
『臨』の字には少なくとも、臨・ 臨むの2種の読み方が存在する。
意味
のぞむ/見下ろす/あたる
臨の用法:六十四卦
六十四卦【ろくじゅうしけ】とは、古代中国占術の易で吉凶を占う基本図像。二重の八卦(六つの爻)で構成される。大成卦とも。
| 上卦 下卦 |
乾 | 兌 | 離 | 震 | 巽 | 坎 | 艮 | 坤 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 乾 | 乾 | 夬 | 大有 | 大壮 | 小畜 | 需 | 大畜 | 泰 |
| 兌 | 履 | 兌 | 睽 | 帰妹 | 中孚 | 節 | 損 | 臨 |
| 離 | 同人 | 革 | 離 | 豊 | 家人 | 既済 | 賁 | 明夷 |
| 震 | 无妄 | 随 | 噬嗑 | 震 | 益 | 屯 | 頤 | 復 |
| 巽 | 姤 | 大過 | 鼎 | 恒 | 巽 | 井 | 蠱 | 升 |
| 坎 | 訟 | 困 | 未済 | 解 | 解 | 坎 | 蒙 | 師 |
| 艮 | 遯 | 咸 | 旅 | 小過 | 漸 | 蹇 | 艮 | 謙 |
| 坤 | 否 | 萃 | 晋 | 豫 | 観 | 比 | 剥 | 坤 |
熟語
四字熟語
「臨」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。
| 天孫降臨 | 臨機応変 |
臨検【りんけん】
参照あさままるじけん(浅間丸事件)
。
臨安【りんあん】
[中国語]Lin’an
[歴]中国南東部、浙江省(ZhejiangSheng)(セッコウショウ)の省都杭州(Hangzhou)の古称。南宋(NanSong)(960~1279)を建国した高宗(Gaozong)時代の首都名。
仮の都という意味で、「行在(Xingzai)(コウザイ、アンザイ)」とも呼んだ。
臨海【りんかい】
海に面していること。海に臨(ノゾ)むこと。海近くあること。
臨門【りんもん】
[中国語]kinmen
(家に)到来すること。
「降臨家門」の略称。
喜事臨門、貴客臨門、五福臨門
。
臨界【りんかい】
さかい(境)・境界。
[物]物理的性質が不連続的に変る境界。
[原](特に)原子炉で核分裂反応が連鎖的・持続的に進行しはじめる境目。
文字コード
「臨」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
| Unicode 1 | U+81E8 |
|---|---|
| JISX0213 | 1-46-55 |
| 戸籍統一文字番号 2 | 335770 |
| 住基ネット統一文字 | J+81E8 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
| 書籍 | 出版社 | 検字番号 |
|---|---|---|
| 角川大字源3 | 角川書店 | 8035 |
| 新大字典4 | 講談社 | 13380 |
| 新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 9752 |
| 大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 30087 |
| 大漢語林8 | 大修館書店 | 10518 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「臨」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「臨」についての総括
- 臨の画数 :18画
- 臨の部首 : 臣
- 臨の読み方:リン・のぞむ
- 臨の意味 :のぞむ/見下ろす/あたる
以上で「臨」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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