「丁」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、ちょう/区・街区を表す言葉などの意味をもつ漢字。2画の画数をもち、一部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「丁」
字体
読み 音読み チョウ
《外》トウ
《中》テイ
訓読み 《外》(たる)
《外》ひのと
部首 一部
画数 総画数 2画
部首内画数 一部1画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検8級
日本語能力検定 JLPT N1

書き方・読み方

書き方

丁_書き方
丁の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、トウテイチョウひのと丁たるあたるの5種の読み方が存在する。

意味

  1. ちょう。・街区をす言葉。「新宿三丁目・青山一丁目・本郷三丁目」
  2. ギャンブルなどで利用する(サイコロ)出目の偶数。対義語:「丁半博打」
  3. 和書の(ページ)・枚数をえる単位。裏表二ページせて一丁。「丁数・丁付(ちょうづけ)・落丁・乱丁」
  4. 豆腐をえる。拳銃といった鋳製の金属製品をえる。また、飲食店での注文の料理・飲食物などをえる。「牛丼一丁・一丁あがり」
  5. てい。第四の順位。「甲乙丙丁」
  6. 成年にしたりの男子。壮年の男性。「丁年・壮丁」
  7. 使われる。雑用、下働き、下僕の男性。「使丁・馬丁・園丁・白丁(はくちょう)・丁稚奉公(でっちぼうこう)」
  8. てる、てはめる。出遭う、遭遇する。
  9. ひのと。十干の第四(五行では、方位ではす)。「丁亥(ていがい)」
  10. 《律令制》朝廷の課役に徴集された二十一歳から六十歳までの男子。よぼろ。「正丁(せいてい/しょうちょう)・仕丁(しちょう)」
  11. アルファベット”T”の。「丁字、丁字路」
  12. 丁抹(デンマーク)の略称。「丁抹・日丁」
丁【てい】
  • 十干(ジッカン)の第四。じっかん(十干)。
  • 等級・順位の第4位。
  • 壮年の男子。ていねん(丁年)。
  • 「強壮の時に丁(アタ)る」の意味。
  • [歴]上代、課役を負担した成年男子。よほろ(丁)。
  • [歴](特に)律令制で、課役を負担すべき成年男子。ちょう(丁)。はくちょう(白丁)。
  • 正丁(セイテイ、セイチョウ):21~60歳の健康な男子。
  • 少丁(ショウテイ、ショウチョウ):17~20歳の男子。
  • 老丁(ロウテイ):61~65歳、のち60~64歳の男子。
  • 次丁(ジテイ、ジチョウ):老丁と残疾(ザンシツ)。
  • 残疾(ザンシツ):軽度の身体障害者。
  • 廃疾(ハイシツ):身体または知的障害・病疾者。
  • 篤疾(トクシツ):重度の障害・病疾者。
  • 丁【ちょう《ちやう》】
  • 二で割り切れる数・偶数(グスウ)。
    英語では「イーブン(even)」。
  • (特に)サイコロの目が偶数であること。
    ⇔はん(半)
  • 丁半博打(チョウハンバクチ)
  • ちょうど(丁度)。過不足がないこと。
  • まるまる。全部・全て。
  • [歴]てい(丁)
  • 丁【ひのと】
  • 十干(ジッカン)の第四。じっかん(十干)。
  • 「火(ヒ)の弟(ト)」の意味。
    「てい(丁)」とも読む。
  • 丁の用法:十干

    十干【じっかん】とは、十二支と共に使われた古代中国の暦法。時代と共に陰陽五行思想と結びつき、角度・順序・方位も表すようになった。現代日本では契約書などで双方を表す際、「甲」「乙」と呼ぶことで使われている。十天干(じっかんてん)とも。

    十干の種類
    五行 陰陽

    コウ
    きのえ

    オツ
    きのと

    ヘイ
    ひのえ

    テイ
    ひのと


    つちのえ


    つちのと

    コウ
    かのえ

    シン
    かのと

    ジン
    みずのえ


    みずのと

    熟語

    丁【てい】

    十干(ジッカン)の第四。じっかん(十干)。
    等級・順位の第4位。

    丁【ひのと】

    十干(ジッカン)の第四。じっかん(十干)。
    「火(ヒ)の弟(ト)」の意味。

    馬丁【ばてい】

    駄馬(ダバ)・乗馬などで馬の口を取って引く人。
    「くちとり(口取り、口取)」、「別当(ベットウ)」、「しゃのく(車匿)」、「さのく(車匿)」とも呼ぶ。
    馬の世話を仕事とする人。

    丁稚【でっち】

    「三太郎(サンタロウ)」とも呼ぶ。でっちあげ(捏っち上げ、捏ち上げ)。
    江戸時代、丁稚は「ドン」と呼ばれ、手代(テダイ)になると「助(スケ)」または「七(シチ)」、番頭(バントウ)になると「兵衛(ベエ)」と呼ばれた。

    丁年【ていねん】

    一人前の年齢。満二十歳。
    一人前の男子。

    文字コード

    「丁」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「丁」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+4E01
    JISX0213 1-35-90
    戸籍統一文字番号 2 000020
    住基ネット統一文字 J+4E01

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「丁」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 3
    新大字典4 講談社 2
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 5
    大漢和辞典6 7 大修館書店 2
    大漢語林8 大修館書店 6

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1958年(昭和33年)
    学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
    昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第4学年の配当漢字として公示される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第3学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第3学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第3学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「丁」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「丁」についての総括
    1. 丁の画数 :2画
    2. 丁の部首 : 一
    3. 丁の読み方:トウ・テイ・チョウ・ひのと・あたる
    4. 丁の意味 :ちょう/区・街区を表す言葉
    以上で「丁」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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