異体字「予」については「予(漢字)」をご覧ください。
豫とは、われ/自分/一人称などの意味をもつ漢字。16画の画数をもち、豕部に分類される。日本では大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 豫 | |
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読み | 音読み | ヨ シャ ショ |
訓読み | 《外》あた(える) 《外》あらかじ(め) 《外》かね(て) 《外》ゆる(す) 《外》われ |
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部首 | 豕部 | |
画数 | 総画数 | 16画 |
部首内画数 | 豕部9画 | |
JIS漢字水準 | JIS第2水準 | |
漢字検定 | 漢検1級・漢検準1級 |
字体 | 予 |
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画数 | 4画 |
Unicode | U+4E88 |
JISX0213 | 1-45-29 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『豫』の字には少なくとも、豫・ 豫・ 豫・ 豫・ 豫す・ 豫て・ 豫め・ 豫えるの8種の読み方が存在する。
意味
- われ。自分。一人称。類義語:余「豫輩」
- 品物をあたえる。類義語:与「賜豫」
- 前もって。あらかじめ。かねて。類義語:預「豫価・豫感・豫期・豫見・豫言・豫後・豫告・豫算・豫審・豫選・豫測・豫断・豫知・豫定・豫備・豫報・豫防・豫約」
- 楽しむ。喜ぶ。「不豫・遊豫・一遊一豫」
- ためらう。ぐずぐずする。「猶豫」
- 伊豫国(いよのくに)の略称。「豫州・豫讃線」
豫の用法:九州(中華)
九州(中華)【きゅうしゅう】とは、古代中国における中華全土を分けた九つの州。九州説は諸説あり、まとめた場合は十二州とされる。中国語では「世界」「天下」の意味をもつ。
州名 | 冀州 | 兗州 | 青州 | 徐州 | 揚州 | 荊州 |
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略字 | 冀 | 兗 | 青 | 徐 | 揚 | 荊 |
州名 | 豫州 | 梁州 | 雍州 | 幽州 | 営州 | 并州 |
略字 | 豫 | 梁 | 雍 | 幽 | 営 | 并 |
豫の用法:六十四卦
六十四卦【ろくじゅうしけ】とは、古代中国占術の易で吉凶を占う基本図像。二重の八卦(六つの爻)で構成される。大成卦とも。
上卦 下卦 |
乾 | 兌 | 離 | 震 | 巽 | 坎 | 艮 | 坤 |
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乾 | 乾 | 夬 | 大有 | 大壮 | 小畜 | 需 | 大畜 | 泰 |
兌 | 履 | 兌 | 睽 | 帰妹 | 中孚 | 節 | 損 | 臨 |
離 | 同人 | 革 | 離 | 豊 | 家人 | 既済 | 賁 | 明夷 |
震 | 无妄 | 随 | 噬嗑 | 震 | 益 | 屯 | 頤 | 復 |
巽 | 姤 | 大過 | 鼎 | 恒 | 巽 | 井 | 蠱 | 升 |
坎 | 訟 | 困 | 未済 | 解 | 解 | 坎 | 蒙 | 師 |
艮 | 遯 | 咸 | 旅 | 小過 | 漸 | 蹇 | 艮 | 謙 |
坤 | 否 | 萃 | 晋 | 豫 | 観 | 比 | 剥 | 坤 |
熟語
予州/豫州【よしゅう】
[中国語]YuZhou
[歴]古代中国の夏(カ)王朝の始祖禹(ウ)が治めた九州の一つ。現在の河南省(HenanSheng)(カナンショウ)。
黄河中流域南部で、「中原(Zhongyuan)(チュウゲン)」とも呼ぶ。
文字コード
「豫」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+8C6B |
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JISX0213 | 1-48-14 |
戸籍統一文字番号 2 | 413350 |
住基ネット統一文字 | J+8C6B |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 9586 |
新大字典4 | 講談社 | |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 125 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 36425 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 111 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「豫」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「豫」についての総括
- 豫の画数 :16画
- 豫の部首 : 豕
- 豫の読み方:ヨ・ショ・シャ・われ・ゆるす・かねて・あらかじめ・あたえる
- 豫の意味 :われ/自分/一人称
以上で「豫」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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