「為」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

異体字「爲」については「爲(漢字)」をご覧ください。

とは、ため/~のためになす/する/おこなうなどの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、火部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。

漢字「為」
字体
読み 音読み
訓読み 《外》()
《外》ため
《外》つく()
《外》()
《外》()
部首 火部
画数 総画数 9画
部首内画数 火部5画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検4級
日本語能力検定 JLPT N1
異体字「爲」
字体
画数 12画
Unicode U+7232
JISX0213 1-64-10

書き方・読み方

書き方

為_書き方
為の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、為るなる為すなす為るつくるため為るするの6種の読み方が存在する。

意味

  1. ため。~のためになす。する。おこなう。「為政・行為・営為・人為・当為・所為」
  2. まねする。いつわる。「作為」
  3. 因縁によって現象の生滅すること。「有為転変(ういてんぺん)・無為(むい)」
  4. 漢文訓読で「なり」「たり」とよむ。また、受身の助字。

為の用法:平仮名

平仮名【ひらがな】とは、ひらがなの由来・起源となった漢字。漢字を草書体にくずして書くことで平仮名が生まれた。

ひらがなと元の漢字
行/段 あ段 い段 う段 え段 お段
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行

熟語

四字熟語

「為」の漢字を語中にもつ四字熟語5種を表にまとめる。

「為」が入る四字熟語
有為転変ういてんぺん 寂滅為楽じゃくめついらく 人為淘汰じんいとうた
無為自然むいしぜん 用和為貴ようわいき

外為【がいため】

[俗][経]外国為替(カワセ)の略称。
がいこくかわせ(外国為替)

仕手/為手【して】

(何かを)行う人。
[劇]して(シテ)
[経]投機の目的で大量の株式取引をする人・相場師。してかぶ(仕手株)。

無為【むい】

作為(サクイ)のないこと。
何もしないでぶらぶらしていること。また、そのさま。

当為【とうい】

[ドイツ語]Sollen

[哲]ぞるれん(ゾルレン)

不作為【ふさくい】

[英語]nonfeasance

[法]なすべき行為をしないこと。あえて積極的な行為をしないこと。行動が消極的であること。

文字コード

「為」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「為」の文字コード一覧
Unicode 1 U+70BA
JISX0213 1-16-57
戸籍統一文字番号 2 213790
住基ネット統一文字 J+70BA

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「為」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 5604
新大字典4 講談社 9173
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 6585
大漢和辞典6 7 大修館書店 18981’
大漢語林8 大修館書店 6616

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

まとめ

「為」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「為」についての総括
  1. 為の画数 :9画
  2. 為の部首 : 火
  3. 為の読み方:イ・なる・なす・つくる・ため・する
  4. 為の意味 :ため/~のためになす/する/おこなう
以上で「為」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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