「有」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、ある/存在するなどの意味をもつ漢字。6画の画数をもち、月部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「有」
字体
読み 音読み ユウ
《中》
訓読み ()
《外》()
部首 月部
肉部
画数 総画数 6画
部首内画数 月部2画
肉部2画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検8級
日本語能力検定 JLPT N4

書き方・読み方

書き方

有_書き方
有の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ユウ有つもつ有るあるの4種の読み方が存在する。

意味

  1. ある。存在する。対義語:
    • ウ。「有情・有無・稀有(けう)・有頂天」
    • ユウ。「有益・有害・有効・有罪・有志・有事・有人・有望・有名・有利・有料・有力・固有・万有」
  2. もつ。っている。える。
    • ユウ。「官有・含有・共有・区有・具有・県有・国有・市有・私有・州有・所有・占有・村有・町有・都有・道有・藩有・府有・保有・民有」
  3. また。その。さらにえて。
    • ユウ。「有半・有余」
  4. 《仏教》生存。存在。きる。
    • ウ。「四有・死有・生有(しょうう)・中有・本有」

有の用法:平水韻

平水韻【へいすいいん】とは、《中国》漢詩において押韻(韻を踏む)ために用いられる106の韻。一般的に「詩韻(しいん)」を意味する平水韻は、中古音の音韻体系を表すものとして用いられてきた。

平水韻の種類
平声 上平声
下平声
上声

()
去声
入声

熟語

四字熟語

「有」の漢字を語中にもつ四字熟語13種を表にまとめる。

「有」が入る四字熟語
有為転変ういてんぺん 有象無象うぞうむぞう 有智高才うちこうさい
有頂天外うちょうてんがい 開巻有益かいかんゆうえき 前途有望ぜんとゆうぼう
造反有理ぞうはんゆうり 有言実行ゆうげんじっこう 有厚無厚ゆうこうむこう
有口無行ゆうこうむこう 有終之美ゆうしゅうのび 有職故実ゆうそくこじつ
有名無実ゆうめいむじつ

有部【うぶ】

[仏]せついっさいうぶ(説一切有部)

有家【うげ】

[Romaji]Uge

[地]うげがわ(有家川)
[地]うげはま(有家浜)
岩手県北部、九戸郡(クノヘグン)種市町(タネイチマチ)南東部の大字(オオアザ)。
[交]うげえき(有家駅)
長崎県南高来郡(ミナミタカキグン)には有家町(アリエチョウ)・西有家町(ニシアリエチョウ)がある。

四有【しう】

[梵]catvarobhavah、「有」は生存のこと。

[仏]有情(ウジョウ)(生きとし生けるものすべて)が輪廻(リンネ)転生(テンショウ)する過程の四つの段階。
【1】生有(ショウウ):生を受けた瞬間。

有珠【うす】

[Romaji]Usu

[地]うすざん(有珠山)
うすぐん(有珠郡)

死有【しう】

[梵]marana-bhava、「有」は生存のこと。

[仏]四有(シウ)の一つ。
衆生(シュジョウ)が寿命が尽きて死のうとする瞬間。

文字コード

「有」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「有」の文字コード一覧
Unicode 1 U+6709
JISX0213 1-45-13
戸籍統一文字番号 2 161090
住基ネット統一文字 J+6709

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「有」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 7828
新大字典4 講談社 6662
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 4759
大漢和辞典6 7 大修館書店 14332
大漢語林8 大修館書店 4640

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第3学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「有」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「有」についての総括
  1. 有の画数 :6画
  2. 有の部首 : 月,肉
  3. 有の読み方:ユウ・ウ・もつ・ある
  4. 有の意味 :ある/存在する
以上で「有」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。