「弁」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

異体字「瓣」については「瓣(漢字)」をご覧ください。

異体字「辨」については「辨(漢字)」をご覧ください。

異体字「辯」については「辯(漢字)」をご覧ください。

とは、わきまえる/わける/区別する/用に充てるなどの意味をもつ漢字。5画の画数をもち、廾部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「弁」
字体
読み 音読み ベン
《外》ハン
《外》バン
《外》ヘン
訓読み 《外》かた()
《外》かんむり
《外》()
《外》はなびら
《外》(ける)
《外》わきま(える)
部首 廾部
画数 総画数 5画
部首内画数 廾部2画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検6級
日本語能力検定 JLPT N1
異体字「瓣」
字体
画数 20画
Unicode U+74E3
JISX0213 1-65-02
異体字「辨」
字体
画数 16画
Unicode U+8FA8
JISX0213 1-49-94
異体字「辯」
字体
画数 21画
Unicode U+8FAF
JISX0213 1-77-71
同形異字「弁」
字体
漢字検定 漢検1級

書き方・読み方

書き方

弁_書き方
弁の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ベンヘンバンハン弁えるわきまえる弁けるわけるはなびら弁くとくかんむり弁るかたるの10種の読み方が存在する。

意味

  1. わきまえる。わける。区別する。てる。旧字体: 「弁証・弁済・弁償・弁別・勘弁・思弁・明弁」
  2. 弁当。携帯食のひとつ。旧字体: 「駅弁・腰弁(こしべん)・鮭弁・早弁」
  3. かたる。う。す。べる。く。旧字体:「弁解・弁護・弁舌・弁論・口弁・多弁・駄弁・陳弁・答弁・熱弁・雄弁」
  4. 方言。言葉づかい。旧字体:「大阪弁・関西弁・津軽弁・博多弁・広島弁・北海道弁」
  5. はなびら。びら。旧字体:「花弁・単弁」
  6. で流体の出入りを開閉制御する部位。旧字体:「弁膜・安全弁・逆止弁」
  7. かんむり。。「武弁」

弁の用法:四等官制

四等官制【しとうかんせい】とは、律令制度における四階級で構成された官司体系。日本には大宝律令で導入され、官制の礎を築いた。

四等官制の種類
官職 長官 次官 半官 主典
読み
(当て字)
かみ すけ じょう さかん
神祇官
太政官 大臣 大納言
参議
少納言
外記
大夫
令史
弾正台
衛府
大宰府
大領 少領 主政 主帳

熟語

四字熟語

「弁」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。

「弁」が入る四字熟語
才弁縦横さいべんじゅうおう 饒舌多弁じょうぜつたべん 世智弁聡せちべんそう

四弁【しべん】

[仏]しむげ(四無礙、四無碍)
「しむげべん(四無礙弁、四無碍弁)」の略。

羽弁【うべん】

[英語]vane

[鳥]羽軸から左右に伸び、板状になった羽枝(ウシ)の集合体。うじく(羽軸)、うし(羽枝)。

詭弁【きべん】

道理にあわない弁論。こじつけの議論。
詭弁を弄(ロウ)する
[論](sophism)外見上はもっともらしいが、実際には虚偽を含む推論。

弁士【べんし】

弁舌の巧みな人。話のうまい人。話し方のすぐれた人。

弁韓【べんかん】

[朝鮮語]Byeonhan/Pyonhan、[中国語]Bianhan

[歴]古代朝鮮の三韓の一つ。
「弁辰(ベンシン)」とも呼ぶ。
三韓:馬韓(バカン)・弁韓・辰韓(秦韓)(シンカン)。

文字コード

「弁」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「弁」の文字コード一覧
Unicode 1 U+5F01
JISX0213 1-42-59
戸籍統一文字番号 2 108440
住基ネット統一文字 J+5F01

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「弁」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 2574
新大字典4 講談社 4473
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 3217
大漢和辞典6 7 大修館書店 9588
大漢語林8 大修館書店 3112

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第5学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「弁」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「弁」についての総括
  1. 弁の画数 :5画
  2. 弁の部首 : 廾
  3. 弁の読み方:ベン・ヘン・バン・ハン・わきまえる・わける・はなびら・とく・かんむり・かたる
  4. 弁の意味 :わきまえる/わける/区別する/用に充てる
以上で「弁」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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