機とは、からくり/細かい働きをする仕組み/繊細な仕掛けなどの意味をもつ漢字。16画の画数をもち、木部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 機 | |
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読み | 音読み | キ 《外》ケ |
訓読み | 《中》はた 《外》おり 《外》からくり 《外》きざ(し) 《外》はずみ |
|
部首 | 木部 | |
画数 | 総画数 | 16画 |
部首内画数 | 木部12画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検7級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『機』の字には少なくとも、機・ 機・ 機・ 機・ 機し・ 機・ 機の7種の読み方が存在する。
意味
- からくり。細かい働きをする仕組み。繊細な仕掛け。「機巧・機械・機関・機器・機構・機能・飛行機・工作機・鋳造機」
- 大事な部分。物の中心。要。「機軸・機密・枢機」
- 心のはたらき。「機転・機動・心機」
- 物事の兆し。きっかけ。弾み。折。「機運・機会・危機・好機・時機・待機・転機」
- はた。布を織る道具。はた織り機。「機業・織機」
- 《化学》炭素。炭素原子を含むもの。生活機能。「有機・無機」
- 飛行機の略称。飛行機を数える語。「機首・機長・五機編隊」
機の用法:片仮名
片仮名【かたかな】とは、カタカナの由来・起源となった漢字。漢字を早く小さく書くために片仮名が生まれた。
行/段 | ア段 | イ段 | ウ段 | エ段 | オ段 |
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ア行 | 阿 | 伊 | 宇 | 江 | 於 |
カ行 | 加 | 機 | 久 | 介 | 己 |
サ行 | 散 | 之 | 須 | 世 | 曽 |
タ行 | 多 | 千 | 川 | 天 | 止 |
ナ行 | 奈 | 仁 | 奴 | 祢 | 乃 |
ハ行 | 八 | 比 | 不 | 部 | 保 |
マ行 | 末 | 三 | 牟 | 女 | 毛 |
ヤ行 | 也 | 由 | 譽 | ||
ラ行 | 良 | 利 | 流 | 礼 | 呂 |
ワ行 | 和 | 井 | 恵 | 乎 | |
尓 |
熟語
四字熟語
「機」の漢字を語中にもつ四字熟語9種を表にまとめる。
悪人正機 | 機会均等 | 危機一髪 |
機略縦横 | 時機到来 | 心機一転 |
当機立断 | 孟母断機 | 臨機応変 |
危機【きき】
累卵(ルイラン)の危機
。
機作【きさ】
[英語]mechanism(メカニズム)
[生]きじょ(機序)。
交機【こうき】
[俗]警察の交通機動隊の略称。
[俗]交通機動隊隊員の略称。
。
生機【きばた】
[Romaji]kibata
織り上がったままの生地(キジ)。
精練(セイレン)・晒し(漂泊)・染色などを施(ホドコ)して製品となる。
。
機雷【きらい】
[英語]underwatermine/submarinemine
[軍]水中に仕掛ける水雷(スイライ)。係留機雷(mooredmine)と浮遊機雷(floatingmine)がある。
「機械水雷」の略称。
文字コード
「機」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+6A5F |
---|---|
JISX0213 | 1-21-01 |
戸籍統一文字番号 2 | 176260 |
住基ネット統一文字 | J+6A5F |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 4492 |
新大字典4 | 講談社 | 7495 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 5451 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 15561 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 5448 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「機」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「機」についての総括
- 機の画数 :16画
- 機の部首 : 木
- 機の読み方:ケ・キ・はた・はずみ・きざし・からくり・おり
- 機の意味 :からくり/細かい働きをする仕組み/繊細な仕掛け
以上で「機」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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