牛とは、うし/ウシ科の動物の総称/六畜の一つなどの意味をもつ漢字。4画の画数をもち、牛部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校2年生修了レベルの漢字とされる。
| 字体 | 牛 | |
|---|---|---|
| 読み | 音読み | ギュウ 《外》ゴ |
| 訓読み | うし | |
| 部首 | 牛部 | |
| 画数 | 総画数 | 4画 |
| 部首内画数 | 牛部0画 | |
| 国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
| JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
| 漢字検定 | 漢検9級 | |
| 日本語能力検定 | JLPT N4 | |
目次
書き方・読み方
書き方

読み方
『牛』の字には少なくとも、牛・ 牛・ 牛の3種の読み方が存在する。
意味
- うし。ウシ科の動物の総称。六畜の一つ。「牛耕・牛耳・牛刀・牛舎・牛乳・牛肉・牛角・牛皮・牛馬・牛酪・牽牛(けんぎゅう)・水牛・乳牛・野牛・牧牛・闘牛・役牛(えきぎゅう)・牛車(ぎゅうしゃ/ぎっしゃ)・牛頭(ごず)・牛飲馬食・汗牛充棟」
- 牛宿。二十八宿の一つ。わし座アルタイル。彦星(ひこぼし)、稲見星(いなみぼし)、犬飼星(いぬかいぼし)とも。北方の第二宿。
牛の用法:六畜
六畜【りくちく/ろくちく】とは、六種の畜。昔から畜産農家でよく飼育されてきた家畜の総称。それぞれの家畜に適当な役割を与えて使役してきた。
| 家畜 | 馬 | 牛 | 羊 | 鶏 | 犬 | 豕(豚) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 読み | ウマ | ウシ | ヒツジ | ニワトリ | イヌ | ブタ |
| 用途 | 荷物運搬 | 田を耕す | 祭事の供物 | 朝を知らせる | 防犯対策 | もてなしの料理 |
牛の用法:十二支
十二支【じゅうにし】とは、十干と共に使われた古代中国の暦法。時代とともに十二の宮、十二の獣、陰陽五行思想と結びつき、角度・順序・方位も表すようになった。現代日本では、十二年周期に配した動物を指す。十二地支。
| 十二支 | 音読み | 訓読み | 生き物 |
|---|---|---|---|
| 子 | シ | ね | 鼠 |
| 丑 | チュウ | うし | 牛 |
| 寅 | イン | とら | 虎 |
| 卯 | ボウ | う | 兎 |
| 辰 | シン | たつ | 竜(龍) |
| 巳 | シ | み | 蛇 |
| 午 | ゴ | うま | 馬 |
| 未 | ビ | ひつじ | 羊 |
| 申 | シン | さる | 猿 |
| 酉 | ユウ | とり | 鶏 |
| 戌 | ジュツ | いぬ | 犬 |
| 亥 | ガイ | い | 猪 |
牛の用法:二十八宿
二十八宿【にじゅうはっしゅく】とは、古代中国発祥の星座区分。黄道(太陽の道)を二十八に分けて天文学・占星術に活用した。
| 四象 | 七宿 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第一宿 | 第二宿 | 第三宿 | 第四宿 | 第五宿 | 第六宿 | 第七宿 | |
| 東方青龍 | 角 | 亢 | 氐 | 房 | 心 | 尾 | 箕 |
| 北方玄武 | 斗 | 牛 | 女 | 虚 | 危 | 室 | 壁 |
| 西方白虎 | 奎 | 婁 | 胃 | 昴 | 畢 | 觜 | 参 |
| 南方朱雀 | 井 | 鬼 | 柳 | 星 | 張 | 翼 | 軫 |
熟語
四字熟語
「牛」の漢字を語中にもつ四字熟語6種を表にまとめる。
| 帰馬放牛 | 牛刀割鶏 | 鶏口牛後 |
| 呼牛呼馬 | 牛頭馬頭 | 売剣買牛 |
牛久【うしく】
[Romaji]Ushiku
うしくし(牛久市)
[交]うしくえき(牛久駅)
[歴]江戸時代の藩名。
牛久沼:うしくぬま(牛久沼)
。
牛石【うしいし】
牛の形をした大石。
京都府京都市北白川など全国各地の天神社の境内などに祀(マツ)られている。うしてんじん(牛天神)。
牛込【うしごめ】
[Romaji]Ushigome
東京都新宿区東部の地域名。
古来、牛の牧場があったといわれている。こまごめ(駒込)。
ウシ/牛【うし】
[哺]ウシ目(偶蹄目)(Artiodactyla)ウシ科(Bovidae)ウシ亜科(Bovinae)ウシ属(Bos)の哺乳類。
ヒンズー教では神様の乗り物として神聖視されている。
食肉牛:あばでぃーんあんがす(アバディーンアンガス、アバディーン・アンガス)、てきさすろんぐほーん(テキサス・ロングホーン)胃袋(食用):ミノ(第1)・ハチノス(第2)・センマイ(第3)・ギアラ(第4)。
聖牛【ひじりうし】
河川の水勢を緩和させるための装置の一つ。
一本の長い棟木(ムナギ)とそれを両側から支える数対の合掌木を結び、下部に重しとする蛇籠(ジャカゴ)を載せる棚が設けられ、川の勾配が強い急流にも耐えられる構造になっている。
洪水の濁流に柔構造として耐えながら徐々に土砂を堆積させ、その土砂とともに河岸を守り、しだいに新しい護岸となり草木が生えてくる。
文字コード
「牛」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
| Unicode 1 | U+725B |
|---|---|
| JISX0213 | 1-21-77 |
| 戸籍統一文字番号 2 | 224260 |
| 住基ネット統一文字 | J+725B |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
| 書籍 | 出版社 | 検字番号 |
|---|---|---|
| 角川大字源3 | 角川書店 | 5638 |
| 新大字典4 | 講談社 | 9526 |
| 新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 6845 |
| 大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 19922 |
| 大漢語林8 | 大修館書店 | 6696 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第2学年の配当漢字として公示される。
第2学年の配当漢字として公示される。
第2学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「牛」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 牛の画数 :4画
- 牛の部首 : 牛
- 牛の読み方:ゴ・ギュウ・うし
- 牛の意味 :うし/ウシ科の動物の総称/六畜の一つ
ウサタロー

