元とは、もと/根源/根本などの意味をもつ漢字。4画の画数をもち、儿部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校2年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 元 | |
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読み | 音読み | ゲン ガン |
訓読み | もと 《外》はじ(め) |
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部首 | 儿部 | |
画数 | 総画数 | 4画 |
部首内画数 | 儿部2画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検9級 | |
日本語能力検定 | JLPT N4 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『元』の字には少なくとも、元・ 元・ 元・ 元めの4種の読み方が存在する。
意味
- もと。根源。根本。類義語:原・源「元価・元気・元本(がんぽん)・元素・元金・元利・根元・還元・天元・復元」
- 頭。首。「元服(げんぷく)・黎元(れいげん)」
- 首長。集団の長。「元首・元帥(げんすい)・元臣・元勲・元老」
- はじめ。一番。最初。始まり。「元日・元祖・元旦(がんたん)・元朝・元年・元来・元始(げんし)」
- 年号の最初の年。帝王の代。「元号・改元・紀元」
- 人民。民衆。善良な民。「黎元」
- 天地間の根本的実在。「一元・次元・多元・本元」
- モンゴル帝国の王朝名。初代皇帝はフビライ・ハン。首都は大都。大元・元朝とも。「元寇(げんこう)・元朝」
- 中国の貨幣通貨の単位。「人民元」
- 《数学》方程式の未知数。「二元一次方程式」
- 《数学》集合を構成する個々の要素。「逆元・単位元」
- 元【げん】
-
[中国語]Yuan
- [歴]中国の王朝(1271~1368)。
げんちょう(元朝)- [経](yuan)じんみんげん(人民元)
- [歴]中国の王朝(1271~1368)。
元の用法:宋王朝 – 現代(中国王朝)
宋王朝 – 現代(中国王朝)【そうおうちょう – げんだい】とは、近代における中国王朝の歴史。
近世に繁栄した王朝として元・明・清はまとめて「近世三代」と呼ばれる。
清王朝を最後に中国における統一王朝は無くなり、民主共和制国家を経て、現在のような主権国家となった。
宋朝・宋王朝 (960年 – 1279年) | |||||
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宋 | 遼 | 夏 (西夏) |
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金 | |||||
元朝・元王朝 (1271年 – 1368年) | |||||
元 (大元/元朝) |
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明朝・明王朝 (1368年 – 1644年) | 元 (北元) |
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明 | 金 (後金) |
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清朝・清王朝 (1616年 – 1912年) | |||||
清 | |||||
1912年 – 1949年 | |||||
中華民国 | |||||
1949年 – | |||||
中華人民共和国 |
元の用法:平水韻
平水韻【へいすいいん】とは、《中国》漢詩において押韻(韻を踏む)ために用いられる106の韻。一般的に「詩韻(しいん)」を意味する平水韻は、中古音の音韻体系を表すものとして用いられてきた。
平声 | 上平声 | 東 | 冬 | 江 | 支 | 微 | 魚 | 虞 | 齊 |
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佳 | 灰 | 眞 | 文 | 元 | 寒 | 刪 | |||
下平声 | 先 | 蕭 | 肴 | 豪 | 歌 | 麻 | 陽 | 庚 | |
青 | 蒸 | 尤 | 侵 | 覃 | 鹽 | 咸 | |||
上声 | 董 | 腫 | 講 | 紙 | 尾 | 語 | 麌 | 薺 | |
蟹 | 賄 | 軫 | 吻 | 阮 | 旱 | 潸 | 銑 | ||
篠 | 巧 | 皓 | 哿 | 馬 | 養 | 梗 | 迥 | ||
有 | 寢 | 感 | 琰 (儉) |
豏 | |||||
去声 | 送 | 宋 | 絳 | 寘 | 未 | 御 | 遇 | 霽 | |
泰 | 卦 | 隊 | 震 | 問 | 願 | 翰 | 諫 | ||
霰 | 嘯 | 效 | 號 | 箇 | 禡 | 漾 | 敬 | ||
徑 | 宥 | 沁 | 勘 | 艶 | 陷 | ||||
入声 | 屋 | 沃 | 覺 | 質 | 物 | 月 | 曷 | 黠 | |
屑 | 藥 | 陌 | 錫 | 職 | 緝 | 合 | 葉 | ||
洽 |
熟語
四字熟語
「元」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。
元気溌剌 | 体元居正 | 本家本元 |
元【げん】
[中国語]Yuan
[歴]中国の王朝(1271~1368)。げんちょう(元朝)
[経](yuan)じんみんげん(人民元)
。
元嘉【げんか】
[中国語]Yuanjia
[歴]中国南北朝時代の宋(南朝)の年号(424~453)。元嘉暦:げんかれき(元嘉暦)
。
元和【げんわ】
[Romaji]Genwa
[歴][2]げんな(元和)。
元夜【げんや】
[暦]げんしょう(元宵)
。
紀元【きげん】
[暦]
日本:皇紀元年:BC.660。
韓国:檀君紀元:BC.2333。
紀元節:きげんせつ(紀元節)
。
文字コード
「元」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5143 |
---|---|
JISX0213 | 1-24-21 |
戸籍統一文字番号 2 | 015490 |
住基ネット統一文字 | J+5143 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 510 |
新大字典4 | 講談社 | 840 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 646 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 1340 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 660 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
第2学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
第2学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
第2学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「元」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「元」についての総括
- 元の画数 :4画
- 元の部首 : 儿
- 元の読み方:ゲン・ガン・もと・はじめ
- 元の意味 :もと/根源/根本
以上で「元」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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