「利」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、するどい/賢い/聡い/頭の回転が速いなどの意味をもつ漢字。7画の画数をもち、刀部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「利」
字体
読み 音読み
訓読み 《高》()
《外》するど()
《外》()
《外》()
部首 刀部
画数 総画数 7画
部首内画数 刀部5画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検7級
日本語能力検定 JLPT N3

書き方・読み方

書き方

利_書き方
利の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、利いよい利しとし利いするどい利くきくの5種の読み方が存在する。

意味

  1. するどい。い。い。の回転がい。対義語:「利口・利発・犀利(さいり)」
  2. よくれる。い。「利器・利剣・利鈍・鋭利」
  3. よい。つ。都合がい。「利害・利権・利己・利点・利便・利用・勝利・便利・有利」
  4. け。をする。「利益・利確・利子・利潤・利他・利敵・利率・営利・元利・金利・実利・純利・薄利・複利・暴利」
  5. れをくする。「利水・利尿」
  6. 「リ」にたる外国語音。「亜米利加(アメリカ)・伊太利(イタリア)」
  7. 《梵語》音訳字のつ。「舎利・刹利」

利の用法:平仮名

平仮名【ひらがな】とは、ひらがなの由来・起源となった漢字。漢字を草書体にくずして書くことで平仮名が生まれた。

ひらがなと元の漢字
行/段 あ段 い段 う段 え段 お段
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行

利の用法:片仮名

片仮名【かたかな】とは、カタカナの由来・起源となった漢字。漢字を早く小さく書くために片仮名が生まれた。

カタカナと元の漢字
行/段 ア段 イ段 ウ段 エ段 オ段
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行
ワ行

熟語

四字熟語

「利」の漢字を語中にもつ四字熟語16種を表にまとめる。

「利」が入る四字熟語
学知利行がくちりこう 漁父之利ぎょふのり 兼愛交利けんあいこうり
現世利益げんぜりやく 国利民福こくりみんぷく 絶巧棄利ぜっこうきり
先義後利せんぎこうり 争名争利そうめいそうり 党利党略とうりとうりゃく
薄利多売はくりたばい 氾愛兼利はんあいけんり 富貴利達ふうきりたつ
片利共生へんりきょうせい 名聞利養みょうもんりよう 利害得失りがいとくしつ
利用厚生りようこうせい

利府【りふ】

[Romaji]Rifu

りふちょう(利府町)
[交]りふえき(利府駅)

利根【とね】

[Romaji]Tone

[地]とねがわ(利根川)
とねぐん(利根郡)
とねまち(利根町)
とねむら(利根村)
[歴][軍]旧日本海軍の重巡洋艦。
排水量1万3千トン。主砲20サンチ。

利賀【とが】

[Romaji]Toga

[古]とがむら(利賀村)

利他【りた】

自分を犠牲にしても、他人の幸福や利益を図(ハカ)ること・願うこと。
利他主義
[仏]([梵]para-hita)(阿弥陀仏・菩薩が)人々に功徳(クドク)・利益(リヤク)を施し、済度(サイド)につとめること。
“para”は「他者・敵」、”hita”は「利益」の意味。

由利【ゆり】

[Romaji]Yuri

[古]ゆりぐん(由利郡)
[古]ゆりまち(由利町)

文字コード

「利」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「利」の文字コード一覧
Unicode 1 U+5229
JISX0213 1-45-88
戸籍統一文字番号 2 022650
住基ネット統一文字 J+5229

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「利」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 692
新大字典4 講談社 1169
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 866
大漢和辞典6 7 大修館書店 1932
大漢語林8 大修館書店 868

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第4学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「利」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「利」についての総括
  1. 利の画数 :7画
  2. 利の部首 : 刀
  3. 利の読み方:リ・よい・とし・するどい・きく
  4. 利の意味 :するどい/賢い/聡い/頭の回転が速い
以上で「利」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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