「陽」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

陽とは、日の光／お日様／日輪などの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、阜部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『陽』の字には少なくとも、陽ヨウ・ 陽チョウ・ 陽ジョウ・ 陽ひなた・ 陽ひ・ 陽るいつわるの6種の読み方が存在する。

意味

1. 日の光。お日様。日輪。
   • ヨウ。「陽光・斜陽・太陽・朝陽・落陽」
   • ひ。「夕陽」
2. ひなた。日が当たる側。川の北。山の南。
   • ヨウ。「岳陽・山陽・洛陽・遼陽」
3. 明るい。暖かい。
   • ヨウ。「陽春」
4. 見せかける。うわべを偽る。類義語：佯
   • ヨウ。「陽狂・陽動」
5. 電磁気で電位の高い方。プラス。対義語：陰
   • ヨウ。「陽極・陽子」
6. 《易経》易において積極的・能動的とされるもの。天／日／男／君／強／動／奇数など。対義語：陰
   • ヨウ。「陰陽・陽気・陽性・陽物・重陽」

陽の用法：平水韻

平水韻【へいすいいん】とは、《中国》漢詩において押韻(韻を踏む)ために用いられる106の韻。一般的に「詩韻(しいん)」を意味する平水韻は、中古音の音韻体系を表すものとして用いられてきた。

陽の用法：十干

十干【じっかん】とは、十二支と共に使われた古代中国の暦法。時代と共に陰陽五行思想と結びつき、角度・順序・方位も表すようになった。現代日本では契約書などで双方を表す際、「甲」「乙」と呼ぶことで使われている。十天干(じっかんてん)とも。

陽の用法：山陽道(行政区画)

山陽道(行政区画)【さんようどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の兵庫県南部、岡山県、広島県、山口県にまたがる地域をさす。

熟語

四字熟語

「陽」の漢字を語中にもつ四字熟語4種を表にまとめる。

賀陽宮【かやのみや】

[古]くにのみや(久邇宮)
。

貴陽【きよう】

[中国語]Guiyang

中国南部、貴州省(GuizhouSheng)(キシュウショウ)の省都。
「コイヤン」とも呼ぶ。
。

会陽【えよう】

陰暦一月十五日、岡山県岡山市東区西大寺の西大寺観音院で行われる裸押しの行事。
宝木(シンギ)と呼ぶ福を招く護符(ゴフ)を奪い合う。
室町時代に始まる、白い締め込み姿の裸祭り。

陽子【ようし】

[英語]proton

ナンヤン／南陽【なんやん】

[中国語]Nanyang

なんよう(南陽)
。

文字コード

「陽」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「陽」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。