「保」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

保とは、たもつ／持ち続ける／守る／庇うなどの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、人部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『保』の字には少なくとも、保ホウ・ 保ホ・ 保んじるやすんじる・ 保つもつ・ 保つたもつの5種の読み方が存在する。

意味

1. たもつ。持ち続ける。守る。庇う。「保安・保健・保守・保身・保全・保存・保有・保養」
2. やすんじる。助ける。養う。育てる。世話をする。「保育・保護・隣保」
3. うけあう。引き受ける。「保管・保険・保釈・保証・保障・保留・担保・留保」
4. 行政区画の単位。新しく開墾した土地の区画。郡または郷と同列。「保司・郡郷保」
5. 《条坊制》都市区画の単位。坊を4区分した一区画。「一保・四保」

保の用法：条坊制

条坊制【じょうぼうせい】とは、都城内地の利便性を向上させるために、街路を碁盤の目のように張り巡らせる都市計画および地割制度。藤原京・平城京・長岡京・平安京などに用いられている。京を東西南北に伸びる大路で区切った一区画を「坊」と呼ぶ。「坊」を南北に連ねたものも同様に「坊」と呼び、東西に連ねたものは「条」と呼ばれる。城によって「町」の分割区分が二行八門制や四行八門制などに分かれる。

保の用法：平仮名

平仮名【ひらがな】とは、ひらがなの由来・起源となった漢字。漢字を草書体にくずして書くことで平仮名が生まれた。

保の用法：片仮名

片仮名【かたかな】とは、カタカナの由来・起源となった漢字。漢字を早く小さく書くために片仮名が生まれた。

保の用法：地方行政区画

地方行政区画【ちほうぎょうせいくかく】とは、国を統治するために領土を細分化したもの。時代と共に土地の役割が集落区分・領地区分・徴税区分・地方行政区分として大きく変化してきた。

熟語

四字熟語

「保」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。

保【ほ】

[歴]([中国語]bao)中国で、古くから行われた隣保組織の単位。ほこうほう(保甲法)。
[歴]中国の制度をまねて、律令制で定めた隣保組織。

阿保【あほ】

[漢]守り育てる。保育する。
「あほう(阿保)」とも呼ぶ。

谷保【やほ】

[Romaji]Yaho

東京都国立市(クニタチシ)中央部の地名。
[交]やほえき(谷保駅)
。

五保【ごほ】

[歴]ほ(保)
。

生保【せいほ】

生命保険の略称。
せいめいほけん(生命保険)
。

文字コード

「保」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「保」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。