「震」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、ふるう/ふるえる/揺れる/ゆれ動くなどの意味をもつ漢字。15画の画数をもち、雨部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。

漢字「震」
字体
読み 音読み シン
訓読み ふる()
ふる(える)
部首 雨部
画数 総画数 15画
部首内画数 雨部7画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検4級
日本語能力検定 JLPT N2

書き方・読み方

書き方

震_書き方
震の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、シン震えるふるえる震うふるうの3種の読み方が存在する。

意味

  1. ふるう。ふるえる。れる。ゆれく。「震動・地震」
  2. ふるえおののく。く。れる。「震撼(しんかん)・震駭(しんがい)」
  3. 地震。「震源・震災・強震・激震・弱震・耐震・微震・余震」
  4. 六十四卦のつ。第五十一番目の。震為雷。外卦震と内卦震で構成される。

震の用法:平水韻

平水韻【へいすいいん】とは、《中国》漢詩において押韻(韻を踏む)ために用いられる106の韻。一般的に「詩韻(しいん)」を意味する平水韻は、中古音の音韻体系を表すものとして用いられてきた。

平水韻の種類
平声 上平声
下平声
上声

()
去声
入声

震の用法:八卦

八卦【はっけ】とは、古代中国占術ので自然現象を表す基本図像。三つのから成り、二対の八卦で六十四卦を成す。小成卦とも。

八卦の種類
図像
卦名
けん



しん

そん

かん

ごん

こん
正象

震の用法:六十四卦

六十四卦【ろくじゅうしけ】とは、古代中国占術ので吉凶をう基本図像。二重の八卦(六つの)で構成される。大成卦とも。

六十四卦の種類
上卦
下卦
大有 大壮 小畜 大畜
帰妹 中孚
同人 家人 既済 明夷
无妄 噬嗑
大過
未済
小過

熟語

四字熟語

「震」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

「震」が入る四字熟語
震天動地しんてんどうち

震災【しんさい】

earthquakedisaster

地震による災害・災難。
[歴](特に)1923.9.1(大正12)発生した「関東大震災」の略称。
震災記念日、震災手形

氷震【ひょうしん】

[英語]icequake

[地]凍土や氷河地帯で、大寒波などの気温低下による急激な地表の冷却で、地表に近い氷の体積の膨張や水の凍結が起き、氷河や凍土に亀裂が生じ、発生する地表の振動。
しばしば轟音を伴う。
「クライオサイズム(cryoseism)」とも呼ぶ。

地震【ない】

[古]じしん(地震)。
本来は「大地」の意味で、古くは「なゐ揺(ユ)る」、「なゐ震(フ)る」と用いられていた。

空振/空震【くうしん】

[物]衝撃波(shockwave)の一種。
火山の噴火やダイナマイトの爆発などの気圧変化による空気の低周波振動。
可聴周波数の爆発音とは別に伝播(デンパ)し、窓ガラスなどが揺れたり割れたりする現象。

地震【じしん】

[地] 縦揺れ:ぴーは(P波)横揺れ:えすは(S波)PP波:ぴーぴーは(PP波)PPP波:ぴーぴーぴーは(PPP波)PS波:ぴーえすは(PS波)SP波:えすぴーは(SP波)地震の規模:まぐにちゅーど(マグニチュード)海溝型地震:周期は百年程度。
内陸直下型地震:活断層により発生し、周期は数千~数万年。
液状化現象:えきじょうかげんしょう(液状化現象)スロッシング現象:すろっしんぐげんしょう(スロッシング現象)氷震:ひょうしん(氷震)月の地震:げっしん(月震)地震を表す接頭語:さいずも(サイズモ)

地震の命名
2004.4.(平成16)気象庁、命名基準を明確化。

文字コード

「震」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「震」の文字コード一覧
Unicode 1 U+9707
JISX0213 1-31-44
戸籍統一文字番号 2 479620
住基ネット統一文字 J+9707

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「震」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 11014
新大字典4 講談社 18580
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 13883
大漢和辞典6 7 大修館書店 42300
大漢語林8 大修館書店 12612

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

まとめ

「震」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「震」についての総括
  1. 震の画数 :15画
  2. 震の部首 : 雨
  3. 震の読み方:シン・ふるえる・ふるう
  4. 震の意味 :ふるう/ふるえる/揺れる/ゆれ動く
以上で「震」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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