「質」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

質とは、もと／物の性質を成り立たせるもの／中身などの意味をもつ漢字。15画の画数をもち、貝部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『質』の字には少なくとも、質チ・ 質シツ・ 質シチ・ 質シ・ 質もと・ 質たち・ 質すただすの7種の読み方が存在する。

意味

1. もと。物の性質を成り立たせるもの。中身。対義語：量「質量・異質・音質・均質・硬質・材質・実質・水質・品質・物質・変質・本質・良質」
2. 生まれつき。たち。持ち前。「気質・資質・性質・素質・体質・美質」
3. きじ。飾り気のない。ありのまま。そのまま。「質素・質実」
4. 問いただす。「質疑・質問」
5. しち。取引や約束の証として預けておくもの。抵当。「質草(しちぐさ)・質権・質屋(しちゃ)・人質(ひとじち)・言質(げんち)」

質の用法：大字

大字【だいじ】とは、単純な形をした漢数字を代用した表記手法。商取引などで文字の改竄による詐欺を防止する目的がある。証書を取り交わす際、記載される額面などに利用されている。

質の用法：平水韻

平水韻【へいすいいん】とは、《中国》漢詩において押韻(韻を踏む)ために用いられる106の韻。一般的に「詩韻(しいん)」を意味する平水韻は、中古音の音韻体系を表すものとして用いられてきた。

質の用法：尺貫法(重量・質量)

尺貫法(重量・質量)【しゃっかんほう】とは、尺貫法(しゃっかんほう)は昔の日本で利用していた重量や質量の単位系。計量法により1958年に廃止された。

質の用法：状態変化(物質)

状態変化(物質)【じょうたいへんか】とは、物質が集合した状態。温度と圧力の変異によってその状態を変化させる。
低温高圧になるほど固体に近づき、高温低圧になるほど気体に近づく。合わせて「三態」という。

熟語

四字熟語

「質」の漢字を語中にもつ四字熟語6種を表にまとめる。

言質【げんち】

[法]後(ノチ)の証拠(ショウコ)となるような約束の言葉。
「言葉質(コトバジチ)」とも呼ぶ。
「げんしつ」、「げんしち」は慣用読み。

質屋【しちや】

俗に「一六銀行(イチロクギンコウ)」、「一六」、「六一銀行(ロクイチギンコウ)」、「七つ屋」、「曲屋(マガリヤ)」とも呼ぶ。
公益質屋
。

気質【かたぎ】

[英語]character

。

角質【かくしつ】

[生] [生化]きちんしつ(キチン質)
。

言質【げんしつ】

[俗]げんち(言質)
。

文字コード

「質」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「質」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。